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◆4-1 宇宙科学技術館
さてさて9:30に入り口の扉がおもむろに開かれ、私達は宇宙科学センター内へと進入を果たす。無料ナリ。
しかし「うちゅうかがくぎじゅつかん」って何だ!このかっこよくて、頭が良くなりそうな名前は何だ!子供の夢が詰まっていそうな名前は何だ!(←頭悪そうなコメント)

ではでは、いざ見学開始。11時からバス見学ツアーに参加の予約を入れてあるので、見学に取れる時間は1時間ちょい。ペース配分をしっかりしなくてWa!
まずは入り口近くの「日本のロケット技術ゾーン」へ。
全体的に照明が落とされたホール内へ入ると、中央にライトに照らされた「陸域観測技術衛生ALOS(エイロス)の熱構造モデルとして作られたブツが、デーンと鎮座ましましている!
 デーン!
金色&銀色のギラギラが派手だ!!!
折り紙の金銀もしくはアルミホイルを思い出させます。
これは別に派手さを追求してギンギラなのではなく(当たり前)、熱制御材(断熱材=金・放熱面=銀らしい)でございます。あ〜、何となくわかるわかる。アルミホイルの親戚みたいな感じ?(オイ)
(ALOSについての詳細はコチラでどうぞ。)
そうそう、H2Aロケットのオレンジ色部分も、別にデザインではなく、断熱材の色そのままなのですって〜。

そしてそのH2AロケットのLAエンジン↓
 デーン!
は・・・・はくりょく…! ライティングもステキー!
これがH2Aロケットの下についてね、そこから火がブァーーっとね!噴射されるわけですよ!そして白煙がもわわ〜〜っとね!(←さらに頭悪げ)
う〜〜ん、カッコイイイ〜〜!

 
他にもエンジンとか衛星とかいろいろ、大きなブツがドーンと展示されてて、大迫力!!

 
そして世界のロケットの模型。
一番右奥のやつが天井突き抜けてるの(見える?)が笑える。でかすぎよ!(笑)


日本の歴代のロケットの模型もズラーリv 私が打ち上げを見たのは、右から2番目のH2Aでございますv うんv ステキだv
このオレンジ色部分が断熱材の色ね!
以前に打ち上げを見学した翌日にもここも訪れているのですが、その時私が見たのはH2Aロケット1号機(試験機)の打ち上げだった為、できたてホヤホヤのロケットに関する資料やお土産は何一つ無く、ちょいと寂しい思いを致しましたx
さすがに今回は、あちこちにH2Aのお姿が〜!(現在の主力なんだから当たり前と言えば当たり前…)
いややっぱ、思い入れがあるのでウレシ〜vヽ(´▽`)/

ゲームみたいなのもたくさんあって、ロケット打ち上げシミュレートとかしたYO!
説明を聞きながらロケットを設計して、打ち上げ成功を狙うの。
ミッションは、「静止衛星打ち上げ」。
何だかよくわからないまま(説明ちゃんと聞けよ!)、吉田(仮)と共にエンジンとかを次々選んでいき、いざ打ち上げ。
画面のロケットのグラフィックが、地球から離れてうにょ〜んと動いていき、軌道上へ。
どうやら打ち上げは無事成功したみたいで、2人して「おお〜っ!やったぜ!」って喜んだんだけれども、その後プリントアウトされた紙に書かれていたものは…

 「あなたの点数:29点

低ッ!
うわッ!思いっきりアカテンじゃん!だめじゃん!
「もっとよい設計ができそうです。設計ノウハウをもう一度勉強しましょう」と書かれてしまった。
かろうじて打ちあがった系ですな。だめだこりゃ!!

真剣な表情で赤点をとる吉田(仮)とわたくし。
ちなみに設計者として書き込んだ名前が「かのうしまい」であった事は、私達だけの公然の秘密…!

 …誰だ鼻で笑ったのは!?

あとは、ロケット打ち上げに関する映像を見たり(打ち上げシーンは何度見ても迫力…ヽ(´▽`)/)、宇宙飛行士毛利さんが出題する宇宙に関するクイズに挑戦したり。クイズはわりと正解できて密かに鼻高々。いや極簡単なクイズでしたが…(^^;)

↑これも何かのシミュレーターなんだけど、壊れてたみたいでできなかった。ザンネン。

「月・惑星での活動ゾーン」には、「月体重計」というのがあって、要するに自分の体重が6分の1で表示されるやつなんだけど、そこの吉田(仮)!うかつに乗ったらあぶないぞ!分かる人にはすぐばれるぞっ!
でも乗っちゃえ。えい。(ミシミシ…)

他にもいろいろ、上げきれないくらいの宇宙やロケットに関する展示物があり、あれこれじっくり見てまわって堪能〜v

そうそう、宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」の実物大模型もあって、その内部になんと
あのロボットの影がッ!!

「ニイハオ。」
えーっと、わかるかただけわかってください。(ヒント:先行者)←ヒント違う

そんなこんなであちこち渡り歩いて充足している間に、そろそろ施設見学ツアーの時間が迫ってまいりましたよ!
いざ、入り口付近へ集合〜!!


◆4-2 施設見学ツアー 大型ロケット発射場
さて、入り口付近には人がいっぱい。出入りする人の邪魔になるくらい。
前もって予約をしてあったので、受付はスムーズに終了。
その際に、パンフレット類をもらう。バスツアーのステッカー入り。

打ち上げ場内でかぶるヘルメットに付いてるのと同じやつ〜。
キャラ名は調べてもわからなかった。「?マル」みたいなんだけど、なんなんだろ?
触覚が虫系っぽいけど、たぶん宇宙人系。

そしてみんな揃ったところで、お姉さんの引率で、駐車場に停車してあるバスへと向かう。
もちろん我々はガイドのお姉さんにぴったりくっついて移動!
早く乗り込んで、良い席を取らねば・というわけv(セコ)
てなわけで、前の方の左側席を無事ゲットv
「本日満席となっております」とのお姉さんの言葉通り、次から次へと参加者は乗り込んできて、あれよあれよという間に補助席までいっぱいに。
そしてバスは敷地内のぐねぐねとしたアップダウンの道をゆっくりと走り出す。道中、お姉さんがいろいろとガイドしてくれる。「ほお〜!」とか「へえ〜!」とかいちいちうなずく私達。
途中の風景も、とってもきれい〜。青い空!溢れる緑!輝く海!なんてサワヤカな5月の日なんだろう〜v
と、ドキワクしながらも、この後で自分達がレンタカーで通るだろう道を、案内図と照らし合わせてチェックしておくのは忘れない。
最初に行くのはあの大型ロケット発射場!!
結構距離があったなあ〜。3kmくらいかな〜。
その道の途中で、目的地大型ロケット発射場のお姿がチラホラリ…。
それがだんだんと大きくなって近づいて来るわけですよ!!
きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!(黄色い声)
も〜、ワクワク最高潮!(笑)

その道の途中で、中型ロケット発射場の隣を通り過ぎる!

「前来た時は、ここまでは来れたのYO〜!」と、なつかしく思い出す。(あ、でも一応通行禁止区域だ・笑)
今はもう使われていない発射台・だったはず。
そうそう、ここは海沿いにあるので、塩害が大変らしいです。いろいろすぐ錆びるらしい!くっは〜!
その左奥に見えている、白くて四角くてでかいものが、大型ロケット組み立て棟!

そして目的の大型ロケット発射場の入り口へと到着。守衛さんがフェンスをガラガラと開けてくれて、ツアーバスは中へと入る。そのまま進んで、ロケット組み立て棟と射点の丁度真ん中くらいにバスが停まる。
今回の旅行を計画するにあたって、大変お世話になったそにあらんどのsoniaさんより、「バスが発射場についたら素早く降りて、誰もいない時に写真を撮るのが良いですよ〜」とアドバイスいただいていたので、一番降りを狙って気合はマンマン(笑)
ツアーガイドのお姉さんの「それでは、座席の上にあるヘルメットをかぶっていただいて、バスから降りてください〜」の声を合図に、私達はまるでハリセンゲームのようにヘルメットを素早くかぶる!
つもりだったのだが、その気合に比例できず、私はヘルメットの顎紐がうまく締められずにアタフタ(笑)。ヘタレ!
一方吉田(仮)は手馴れたもの(笑)で、チャッと装着して、私を手伝う余裕すら!…うっ、お、お世話になりますッ!(`_´ )ゞ
さあーーそれでは写真一番乗りをめざせーーー!と、急ぎ足でバスを降りる。
広々〜とした発射場の真ん中に降り立って、まず出て来る言葉は

「すげーーーーーーー!!!」

いろいろすごくでかい!でかいよ!そして感激!!
今私達はあの3km以上離れた遠くから望むしか無かったロケット射場(500m)の正に真ん中にいるわけですよ!!!!
(Google Map の衛星写真はコチラ!左が組立棟、右が射場ネ。)
おおお俺は今猛烈に感動しているッ!!

まず西に組立棟。

高さ81m。幅64m。奥行き34.5m。川崎重工業製。
世界一でかい引き戸でギネス認定らしい!イエイ世界一!足で開け閉めしちゃダメよv
(開く様子が川崎重工業のサイトで見えますYo! ←ロケットの先っぽが無いVerだわ。)
大型ロケットを2機同時に組み立てる事ができるのでぃす。左右1個ずつね!
27階建てビル相当。あ、カーモリの峰と似たような感じかあ…。
左下にワゴン車があるので、それと大きさを比較してチョー!
バラバラに運ばれて来たロケットは、あの中で組み立てられて、発射の時を待つのでございます〜。ロケットハウス!
そして打ち上げ日、あの引き戸は開かれ、ロケットはドーリーに乗って、射点へと移動するのでございます。

そして東に発射場。

高さ67m。 打ち上げ台を守るように左右に立つ赤白の鉄塔(高さ74.5m)は、避雷針の役割。
…あそこに、ロケット様がお立ちになられるわけですよ!!そして宇宙へと旅立たれるわけですよ!!
うは〜〜〜!ここに立つことができて感激〜〜〜!!
これからは打ち上げ映像を見るたびに、このときの空気を思い出したりできるわけですよッ!良しッ!!
この約500mの道を、ロケットと打ち上げ台を載せた2台の移動発射台(通称:ドーリー)が、「ピーコン ピーコン」の警戒音(?)と共に、皆に付き従われながら、しずしずと約20分かけて移動する。
その模様はJAXAのデジタルアーカイブスからぜひご覧くださいませ〜!(リンク先はH2A1号機のもの。)
あーもう、かっこよすぎ〜〜〜!
そのドーリーのタイヤ数は何と56本で、きめ細かな動作ができるらしい。(横方向にも動けるらしい。)
そしてロケットを打ち上げ台ごと射点へ下ろしたら、車高を下げて、下から抜け出して撤退するらしい。
そうそう、この路面には磁気マーカが埋め込まれてて、ドーリーはそれを感知して自走できるらしい。
なんて色々と優秀なヤツなんだドーリー…。ステキ…。

写真を原寸で見たいのですかい? さあどうぞ!!
↓クリックすると別ウィンドウで開きますぞ!(画質はイマイチですがっ)
[全体(上の写真)] [本体部分]

そうこうしている間に、全員が射場に降り立ち、ガイドのお姉さんがパネルを手に色々な説明をしてくれる。

説明が終わると、しばらく自由時間。
各々写真をとったりして憧れの射場を堪能する。
ん?そうこうしていると、射場へ向かって一目散に歩き出す謎の男女を発見!

見ている間に、一団から離れてどんどん射場へ近づいて行く。
なんなんだあの堂々とした歩きっぷりは!?オイオイいいのかい?単独行動しちゃって!

って、これアタシですから!

隣にいるのは知らないおじさんですから!

写真撮ってくれたのはそれをハラハラして見てた吉田(仮)ですから!
ザンネン!!
アーハハハハハーーッ!


ハハハ…。
…ハ〜〜〜。=З (自分にため息)
人生結局やったもん勝ちということで、どこまで許されるのか試してみたかったのです。ええ。時には冒険心も必要なんじゃね?こんな冒険心はいらないか?しかし好奇心には勝てませぬ。
利害の一致した見知らぬおじさんとにわかに同盟を結び、「どこまで行っていいんですかねえ〜?」「さあ〜」とか白々しい言葉を交わしながら、ガイドさんの注意のお声を受けるまで、黙々とつき進んで行ったわたくしたち。1人より2人!(笑)
打ち上げ台まであと100mくらいのところで、ガイドさんのストップがかかり、ささやかな野望は打ち砕かれたわけですが。
吉田(仮)の呼び声に、素直に立ち止まり、写真を撮ってUターン。潔さは必要です。ハイ。
吉田(仮)ごめん。こんな無節操なカアサンを許しておくれ。でもどうしてもね。(懲りて無い)
←ここが限界点だ!

贅沢言うなら中にも入りたかったな〜〜!(絶対無理)
い、いや、勝手に入ろうなんては考えてませんよ!私もそこまでずうずうしくはありませんっ!
ツアーとかで入れたらな〜って思ったのですが、ロケットの無事の打ち上げを願うのであれば、関係者以外立ち入り禁止が正しいですね!ええ!
そうそう、ここの見学時は、携帯電話の電源も切らなきゃならないんですよ。
今はロケットも無いもぬけの殻状態のはずなのに、どんな影響があるんだろうか?興味津々。

ここでの見学時間は約15分。再びバスに乗り込んで、射場の裏側をバス内より見学。

ロケットの下にはこんな溝があって、ここから打ち上げ時のロケットの噴射炎&蒸気を海側へ逃がすようになっているらしい!
あ〜、偶然左側の席を選んでてヨカッタ〜v

まわりには液体水素とか酸素とかの丸いタンクがある。かわいい&かっこいい。


↓その配管だろうか。カッコイイ。

こういうのをかわいいって思うのって、どうなの?って自分でも思うけど、思うものは仕方がないと思う。うん。


さてさて、次なる見学ポイントは、「大崎第一事務所」。打ちあがる事がかなわなかったH2ロケット7号機の実機が、静かに眠る場所でございます…。


◆4-3 施設見学ツアー 大崎第一事務所に眠るH2ロケット7号機

次に案内されたのは、大崎第一事務所というところ。
ここでは何と!保管されているロケットの実機を見学する事ができるのでございますですよォォォ!!
と言っても、「打ち上げを待つ」ロケットではございません。
現在の主力であるH2Aロケットの前に活躍した、H2ロケットの7号機でございます。
←コチラは芝生広場にあるH2ロケットの模型。

四角っぽい建物は、外から見た感じでは、それほど大きいという感じはしない。
「ではこちらへどうぞー」とのお姉さんの案内に従って、建物の中へ入る。(もちろん私達は一番乗りを目論み、ガイドさんにぴったりくっついて移動。)
廊下を通り、そっけない扉をお姉さんはガコンと開く。室内は暗い。すぐに照明がつけられ、3本の大きな円柱が部屋のスペースを一杯に使って横たわっている様が、蛍光灯の明かりに照らし出される…。

デーン!!!

だ、だいはくりょくーーー!!!

この入口すぐの所にあるのが、H2ロケット7号機の1段目。
入り口側から、H2ロケット7号機の一段・二段目、そしてH2ロケット実験機の1段目(燃焼試験用)が、デンデンデンっと並んでいる。
↓こんな感じに。
 デンデンデンっ
その様は、資料館のように「展示」されているのではなく、「倉庫に収納」されているといった状態。
あ、エンジンとかは付いていないので、完全な姿というワケではナイです。

「は〜〜〜」とか「ほえ〜〜〜」とか言いながら、それらをじっくり見学する私達。


↑一番奥にある、H2ロケット実験機の1段目(燃焼試験用)。この迫力と言ったらもう!
しかしせっかくの迫力ある画なのに、わたくしの猫背加減が見事に雰囲気ぶち壊してて、超くやしい。消し去りたい。でも面倒なのでそのまま。

それらは手を伸ばせば触れる位置。触わってみたかったけど、ガイドのお姉さんがいちはやく「触らないでくださいね〜」のアナウンスをしていたので、やめておく。というか実は、触ってはいけない事は、はじめから知っていたのだが…(^^;)
まあ、手垢で錆びてしまったら可愛そうなので、ガマンガマン。
もちろん、コッソリと触っている人も、いた。
ガマンガマン。

それにしても、見学スペースにあまり余裕が無いので、引いて(遠くから)全体を撮影することができない。
ああ!広角レンズ!! 広角レンズを今すぐこの手にっ!!
広角レンズというのは浅い魚眼レンズのようなもので、それを装着する事により、より広い範囲を撮影する事ができるのです。
プラス効果として、中央部が引き伸ばされる感じになるので、空間をより広々と見せる事ができ、迫力を出す事ができるので、作品としての表現方法は元より、部屋や車なんかの広告写真なんかによく使われております。
で、いざ実物を見て「何かイメージと違う…(狭い・小さい)」と違和感を覚えたりするわけです。
あると一味違う広角レンズ。欲しいなァ〜。


ずーっと奥まで、空間を埋め尽くして横たわる、大きな金属の塊。(25mくらい?)
お歳暮のハムのイメージ。(違)
H2ロケットのサイズは、「全長50m(組立後)・直径4m」。
そもそもどうやって入れたんだろう?
あ、反対側が全面シャッターとかになってるのかな?(ソリャソウダ)

その断面は何やら複雑な配線が露出していたり、いろんな文字が書かれていたりする。

書かれている文字は、「OCV下流パージ LOX系地上パージ LOX予冷/PSO戻り PSOV下流パージ PSO He供給 フィードライン GHeフロー シアキャッチ LOXタンク地上予圧 常温He充填 極低温He充填 LOX注排液 ガス検知 空調入口 JU5アンビリカルコネクタ」などなど。(判別しづらかった所は適当に宛ててありますYo。)
どれもわけわからんですよ。
Heはヘリウムかな?
その程度。
…チクショー。
しかし何かカッコヨイ単語達v

H2Aロケットの主な配色は、白・黒・オレンジだったりするのですが、このオレンジの部分は、断熱材そのものの色。断熱材の素材は、デコボコで軽いウレタン。
その見本を持たせてもらった。

う〜んしまった!カメラの具合で赤っぽく写ってしまって、イマイチ本当の色(オレンジ色)がわからなーい!
持ち心地は本当に軽い。発泡スチロールのしっかりしたような感じ。表面はザラザラ。
見学者達は皆一様に「軽い!」という感想を口にしている。誰か1人くらいは「四角い!」とかボケてくれたりしないものか。(だれがウケを狙えと…)
しかしこれもロケットの一部分だと思うと、大変感慨深い。ヌフフフ…。

そもそもなぜ宇宙へと旅立つはずだった7号機が、こんな所にヒッソリとしまい込まれているのか?
それは・・・・・

「1998年の第5号機、翌年の第8号機と連続で打上げに失敗したため、原因究明とH-IIA開発にリソースを集中するため、7号機(打上げ順序を変更して第8回目になる予定だった)の打上げをキャンセルし運用を終了することになった。( WikipedaのH-IIロケットの項目より )」

というわけでございます。
失敗が続いた機体を使い続けるわけにはいかない・と。
この機体を使って、事故の原因を徹底究明したらしい。
そして今、その役目を終えた7号機は、今後の身の振り方が決まる日まで、ここ大崎第一事務所にて静かな余生を送っているというわけ。
というか、

国立科学博物館で永久保存をしようとしたものの、そこまでの運搬費が約1億円、他の展示方法を考えるも費用がかかりすぎて条件が折り合わず引き取り手が無く、現在の資産価値はたったの1円
そして新しいロケットを迎える為には少しでも多くの場所が必要。
これはもう廃棄するしか無いジャン!
みたいな!!!!
そんな状況らしいのです!!!!

(2004年10月9日の読売新聞記事による)

うっは〜〜〜〜〜!!!!!!
これって日本初の純国産大型ロケットですよっ!
世界に誇れる立派な歴史の遺産ですよ〜〜〜!
廃棄ってそりゃサビシーーーんじゃ無いッスカ!!?
ううう、他に何か良い手は無いものかっっ!
でもそれから2年経った今もあの場所にあるということは、廃棄の話はお流れになったのかな…。でも何とかしないといけない事には変わりが無いんだろうし…。どうなんだろう。

今もあの部屋の中で、H2ロケット7号機は静かな眠りについている。
できれば、いつまでもその姿を残しておいてほしいと思う。しみじみ。

※追記…2007年4月21日より、復元して「筑波宇宙センター」に屋外展示されました! ヨカッタヨカッタ!


◆4-4 施設見学ツアー 総合司令棟

さてさて、お次に案内されたのは、「総合司令棟」〜!!(Takesaki Range Control Center; RCC)

残念ながら、ガラス越しのご対面でございます。(当然。)
アイボリー&グレーのオフコン然としたカラーリングと、いかにもな四角いボタンとか並んでるコンソールが、すごくそれっぽくてステキ〜v
ここがかの、ワイシャツ&ネクタイ&作業服&メガネの偉いオジサマ達が詰める所でございますよおお!(何その曲解紹介文)
そしてミッションが成功した暁には、拍手しながら握手を交わす所ですよおお!
その際にはぜひ私も混ざりたいです!ぜひ呼んでください!(無理)
で、その様子は、上の写真のオレンジで囲った所にあるカメラから撮影&報道されるのです。
それは何とも言えない感動の瞬間です!
しかし今は「誰もいない&何も作動していない」ので、何だかガランとした寂しい感じ。システマチックな雰囲気がちと足りない気がする。
そして、意外と室内狭い!?
もっと、こう、何十人かが段になって広々としているイメージがあったのですが、どうやらそれは、打ち上げ場の極近い所(約500m離れた所)にある「大型ロケット発射管制塔」の方のイメージだったようで、しかもそこも今はコンピューター化が進んで、H2ロケット打ち上げ時には120人くらいの作業員の方が詰めてたのが、今は大幅に少ない人員で打ち上げる事ができるようになっているみたい。
ちなみにこの「総合司令棟」は、打ち上げ場から3kmくらい離れた所にありマス。科学館の近く。
そうそう、「大型ロケット発射管制棟」は、地下12mの所にあるらしい。万が一の時の為に、屈強な作りに。

そんなわけで、ここは見学スペースもわりと狭いので、ガラスサイドは混雑。みんな写真を撮りまくっておりました。もちろん私と吉田(仮)もその一員♪

ふと気がつくと、傍らには何だかごっつい内線電話(?)が。

今写真を見て、読み取れる字は「緊急指令電話 ロケットテレメータ ロケット誘導・追跡 海上安全」といったところ。
こういった室内で小さいものを撮影する時って、足りない光量を補う為にフラッシュが作動するんだけど、そうするとフラッシュが強すぎて表面が白飛びするんスよね。だからフラッシュをオフにして写すんだけど、そうすると今度はシャッター速度が遅くなって、手ブレするんスよね。
その辺うまく写るように、自動でフラッシュ強さを調節してくれるとか、そういった機能が実装されないものか。カメラメーカーさん、ひとつよろしくお願いしますよ!

と言った流れで、ツアーバスは科学技術館前へ戻り、見学ツアーは終わりでございます〜!
いろんなものがみえて、も、チョ〜大満足のツアーでしたよーーーー!!!
次はぜひ、間近で打ち上げが見える見学ツアーを企画設定してくださいッッ!!!!!(絶対無理)

つづく・・・

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