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27.いろんな意味で輝くビーチ

さて、ウェスティンホテルに到着して、イノウエさん達と別れた私は、アネとオイの姿を探して、ホテル内を移動し始める。
どこにいるのかは、ぜんぜんわからない。(アネは何か言っていたのだが、なんだか記憶に残っていない…。)
なので、適当にうろつく。
ロビー、1F、2F。
いない。
適当にエレベーターに乗って下に行ったらスタッフ専門の所に出てしまい、スタッフの不審な視線を受けながら何食わぬ顔で今出たエレベーターに再び乗り込み、無言で上のボタンを押す…。
いない。
復旧作業に当たっている人達とすれ違う。床は泥の模様が付いている。ブティックは鉄格子で閉鎖されている。
いない。
フロントを覗く。奧の方まで行って見てみる。
いない。
確かアネは「ビーチ」って言っていたような?そしてビーチは「プールの向こう側」って聞いたような?と思い、壁に貼られた案内を見ながらプールへ行くと、思いっきり工事中でベニヤ板がぐるっと周りを囲っている。
いない。

おっかしいなあ〜〜??
途方にくれつつ何度もウロつく私を、哀れと思ったのか、入り口付近に立っていたおじさんの1人が「どうかしましたか?」みたいな事を言いながら来てくれた。多分ホテルの人なのだろうが、日本語がマッタク通じない!いや〜〜〜ん!
「マイ シスター…あー、えっと、待ち合わせって何っていうんだ? アポイントメント? ここでって何?」
マッタク意味不明。。。
おじさんはしょうがないのでとりあえず私をフロントまで連れてってくれた。そこには日本人らしき人もいて、普通に会話ができた。ホッ。
「姉とこのホテルで待ち合わせをしたが、どこにいるのかよくわからない。小さな男の子と一緒にいるのを見なかったか?」と訊ねるが、「フロントでは見かけなかった」との事。う〜ん困った。
とりあえず、何か言わなきゃ、ということになり、「あ〜、う〜、それじゃあ………ビーチ!そう!ビーチに連れてってください!」と思いつく。「OK!」と、さっきのおじさんがビーチまで案内をしてくれることに。私は後ろに付き従う。
すると、何となく先程私が通った通路とは違う通路を通って、ちゃんと、閉鎖されていない屋外プールに辿り着いた。そしてその向こうには、海が見える!
「いるかな?いるかな?」とちょっとどきどきしながら、おじさんの後に従って、プールに架かった橋を横切る。ビーチの白い砂に続く階段を下りつつ、その白さに目を細めながら辺りを見渡すと・・・

「オ〜〜〜!マイシスタ〜〜〜!!(喜)」
ってな感じで再会の喜びの歓声をあげる私。オイの英語はわからんので放置。
まぶしい日差しの中、きらめくエメラルドグリーンの海と白い砂をバックに、私に気付いて手を振るアネ達。ああ、何と輝かしい風景!!!
振り返って「シスター?」と訊ねるおじさんに、「オー イエス!!」と答えながら、私は鞄から慌ててチップの1ドルを引っぱり出し、おじさんに貰ってもらう。(ほんとに1ドルでいーのかな〜?缶ジュース1本分ですぜ?と、どきどきしながら。)

おじさんに「サンキュ〜!」と礼を言って手を振りつつ、ホッと一息付いた私の目の前に広がるのは、テレビや雑誌で見た事のある、これでもかっつーくらい美しい色をした南国のビーチ!!うは〜!本当にあったのね〜!色修正とかフィルター着用の合成着色画像じゃ無かったのね〜!!
種子島や沖縄の海ももちろん綺麗なんだけど、どちらも海を見た日は残念ながら薄曇りの日だったのだ〜。
「うわ〜〜〜!キレ〜〜〜!」とはしゃぐ私にアネは、「数時間前はもっと凄くきらめいて綺麗だった」と言う。午前の光線の加減や角度が関係あるんだろうなー!アア、それも見たかった!

でも今でも十分綺麗v この透明な水が塩っからいとは、何かイメージが湧かない。
しかしねー、砂がけっこう粗いのですよ。パウダーサンドとは程遠い。サンダルの中に入ってくると、結構痛い。まあ、サンゴの死骸ですもんねー。ごつごつしてて当然なのか?でもなら、南国の海にパウダーサンドの所は無いという事?う〜んよくわからない。うちの近所の海水浴場の砂は、それはもうサラサラなんだけどな〜。(海自体はあんまし綺麗では無いけど。)
そしてずっと気にしていた、グアム名物の「黒くてでかいナマコ」の姿は…? あたりを見回してみるが、それらしきものは見えない。良かったような、ザンネンなような。

ひとしきりセスナ体験操縦の感想をアネに語り終えた私は、早速水着に着替える事に。アネが持って来てくれた水着を持って、ホテルでタオルを借り(レオパレスを利用している人なら無料貸出)、工事中で更衣室が使えないので、トイレで着替える。

そして再びビーチに戻る。砂の白さが、波の輝きが、半端じゃなくまぶしい!!瞳孔最小。
台風通過後のビーチには、流れ着いた葉っぱや何やのゴミがたくさんあったらしいが、すべてその後復旧活動の一環として清掃除去したらしい。後でアネにその時のビーチの様子を写真で見せてもらったのだが、浜辺にうち寄せられたたくさんの茶色いゴミの写真の数枚後に、大きなタイヤの跡がくっきりついた真っ白な砂浜の写真を見る事ができた。
そのせいか、貝殻はあんまり落ちて無かったが、砂に紛れて白いサンゴらしきものはちらほらと見えた。でも拾うのを忘れて、後でアネに頼んでおいた。

↑写真リベンヂ。
しかしあの、赤いサンゴってのは、いったいどこにあるんでしょうねえ?死んだらみんな白くなっちゃうのかなー?また調べてみよう。
しかし人影がね〜、凄く少ないのですよ!!ほぼプライベートビーチ!(またか!)
混雑してイモ洗い状態の海水浴場から比べたら、何とゴージャスな事か!!イエーイ、海独り占めェ〜!!
海は遠浅。ず〜〜っと遠浅。
足元から順に、白く輝く砂浜−光をまきちらす透明な波打ち際−どこまでも続くエメラルドグリーンの浅瀬−白く波立つ環礁付近−引き込まれそうな濃紺色の外海さわやかな青空−ぽつぽつ浮かぶ白い雲−ひたすら強烈な太陽…という感じ。環礁付近は、流れが急になってたりして危険なので、近付いてはいけないらしい。怖〜。
膝下半分浸かってたら、私達のすぐ側を、何かがスイスイッっと泳ぎ過ぎて行った。どちらかというとのんびりな速度で過ぎて行ったそれは、名前は知らないけど何か見た事のある、小さくて丸っぽい、ハデなフグかハギだった!!
(ここにその魚の画像を入れようと思ったけど、描こう思うと描けないし、写真を探したんだけど見付からなかったので、断念!)
それを見た姉の一声!
「えっ!?さっきのって本物の熱帯魚じゃない!?うっそー!初めて見た〜〜!!」
・・・ガビーン!!
な、何かそれって、初めて外国に来た日本人が、そこにいた人を見て「本物の外国人だ!!」とか言うノリに近いものが…?
あ、いやいや、驚く気持ちは充分解るのですが!
そう言えば、私にとって「熱帯魚の代表格」と言えばコバルトスズメダイなのですが、グアムの海ではお目にかかれなかったな〜。

ご存じかとは思いますが、コバルトスズメダイは真っ青な小魚なのです。ものすごくきれい〜。
沖縄の時に初めて野性(笑)のを見て、すっごい感動しました。
でもその後、県内の海(三重県度会郡南島町)で見て、ビクリするやらガカリするやら。
いや見られて嬉しかったのは嬉しかったのですが、何というか、コバルトスズメダイのいる海は南国の特権のように思っていたゆえに。
こんな温暖湿潤気候地帯へも、暖流に乗って来るのですね〜。

余談ですが、その時は、はるばる漁船に乗って、深い所(外海に面した崖の近く)で浮き輪に填りつつシュノーケリングもどき(笑)をしたのですが、プカリプカリと波間に浮いていた私の下1.5mくらいを、キビナゴの大行列がでっかい帯になってちらちらと輝きながら泳いでいたのを見て、大感動致しました。も、スッゴイきれいなのですよ奥さん!!進む速度がそれほど速くなく、そしてとにかく数が多いので、(イメージ的には直径1.5mの円状の行列が8m以上)ず〜っと見続ける事ができました!はあウットリ〜。
酢味噌でいただきますv
後でその事を同行した人に言ったら、「その大群は、下から見るとシャンデリアみたいに日の光を弾いて見えて、また一段と綺麗」と言ってた。いいな〜、見てみたいな〜。ちなみにその人は素潜りがお上手。

28.シー イズ シーウォーカー

さあてグアムに戻って(!)、輝く海と対峙した私は、「何をしよう?」と考え、とりあえず、もうちょっと深い所まで行こうと考える。何しろここでは浅すぎて、何もできない!泳ぎは平泳ぎ専門なので、ここでそれをやったら、膝擦って流血沙汰に!
水の綺麗さに、「シュノーケルセット持ってくれば良かったー!せめて水中メガネ(鼻まで入るやつ)だけでも〜!」と激しく後悔しつつ、ざばざばと沖へ向かって「歩いて」行く。(もちろんホテルでもシュノーケルセットその他は有料貸出をしていたようですが…)
いや〜、水の中を歩くのって、結構大変v サンダルを履いてるんだけど、これがまた水の抵抗を受けまくりで、歩きにくいったらありゃしない!!いっそ脱いでしまいたかったけど、底に何があるかわからないし…。(貝殻やガラスの破片とかウニとかミノカサゴとかあといろいろ。)
そうそう、サンドキャッスルからレオパレスに戻る時の送迎車の運転手のおじさん「グレイ」と会話もどきをしていた時、使える単語が超乏しい私が「シー イズ ベリー ベリー ビューティフル!」とか何とか言ったら、グレイが「シー イズ ビューティフル。アーンド デンジャー…」と、しみじみと返して来たのがちょっと心にひっかかった。何かあったんだろうか…?
さて、ずんずん沖へと進んで行く。でも一向に深くなっていないような?
あと、広い湾なので、回りに比べるものが無く、本当にちゃん前進しているのか、時々疑わしくなる。
ずいぶん来たけど、まだまだ腰まで。波はちゃぷちゃぷと、ずっと穏やか。ほとんど無いと言った方が正しい。湖みたい。
さすがに泳げる程度までの水深にはなったけど、いざ沖に向かって泳ぎだして、足を着こうとして着かなかったらその時点で水死する恐れがあるので、泳ぐのはヤメておく。なので、ひきつづきどんどん歩く。最終、くっきりと色が分かれている環礁の側まで行ってやろうかと企む。
しかし太陽が直に当たる頭が熱い〜!時々ざばあと首まで海に浸かりつつ、まるで自殺志願者のように、沖へ沖へと歩いて行く。
所々、海底に何か黒い島状のものがあるのが見えた。(直径1mくらい?)サンゴか、はたまた海草や岩か…?見極めようとして目を凝らしても、きらめいて揺れる海面がジャマしてよく見えない。それらはもちろん踏まないように注意して迂回したが、ひょっとして、その側にあるあのむっちゃ長くて黒いのが………噂のグアム名物ナマコ様?
長さが50cm以上は軽〜くあるけど…?そして動く気配は全く無いが…?ま、まあ、活発に動き回るナマコっつーのもかなりブキミではあるが。
かねてよりグアムはナマコだらけと聞いていたので、「足の踏み場も無いくらいウヨウヨと?」と想像してたんだけど、全然姿を見なかったので、拍子抜けというか安心していた所だったのだが、もしあの黒いのが噂のナマコだとすると、やっぱかなりの数が海底に潜んでいることになる。それらしき影があちらこちらに見え隠れしているのだ。
ちょっと踏んでみようかとも思ったけど、万が一違うもの(ウミウシとかウツボとかウミヘビとかウ○コとか…アラ全部頭に「ウ」が付くわv)だったら大変なので、やっぱり思いとどまる。咬みつかれたり、変な色の液体を出されたりしては大変。そんな事を考えていたら、急に何だか心細くなってきた。
砂浜を振り返ると、アネとオイがごまつぶ状態。よくわからないが、10分以上はひたすら歩いただろうか?

↑夏名物の心霊写真じゃないです。

その時、オイが大声で私を呼んでいるのに気付いた。「今すぐ帰ってきて自分も連れて行け」みたいな無茶な事を言っている。
私も、ここらへんが潮時と見て、引き返す事に。
帰りは極力(練習を兼ねて)泳ぐが、やはり全然進んでいる気がしない。かえってバックしてんじゃねえか?という気さえもしてくるが、しかしそれならそれで凄い。
がんばるが、すぐにバテて足をつく。あー、手漕ぎの船があったら楽しそーだな〜。
途中、ふと思いついて鼻つまんで目ぇ閉じて、ゴボッっと頭までつかる。何か、まるごとグアムの海と同化したくて。んで、1秒も経たぬうちに、「ぶはあっ!」と出てきた小心者。どんなに憧れたとしても、所詮は住む世界が違う・とでも言おうか。その見かけの美しさほどの爽快感は、やはりみじんも無かった。
海の中を、まるで魚のように自由に泳ぐことのできる人がいるが、本当に羨ましい。エラ、付いてるのかしら…。
あと、何か塩水って目にしみそうで怖いけど、良く考えたら目薬もほぼ塩水だよなあ。ひょっとして別にどうって事無いのカシラ?
そしてこの後、海水に濡れた私の髪は、まるで鳥の巣のように、どうしようもなくパサパサのクシャクシャになったのだった。

あと、海水飲んでみた。海のミネラルとサンゴカルシウムがたっぷり?(←単なる塩分過剰摂取…)
海水と言えばいつも思い出すのが「夜光虫」。何年も前のとある日の夜、近場の海に行った私は、初めて夜光虫の光を見た。棒なんかで海をかきまわすと、その軌跡に沿って海がうっすらとライムグリーンる。不思議な光景。その光の正体はどうやら、プランクトンだったか微生物だったか忘れたが、とにかくそんなものらしい。どっちも一緒?
とにかくとてもとても綺麗だったが、良く考えたら、海で泳いでいる時は、こいつらをガバガバ飲み込んでるんだろうなあ、と考えて、ちょっとテンションダウン。お腹の中で人知れずってたりして…。そして、そーゆーのが、海のミネラルのだったりして…。ゥムゥ〜!
ぐはあっ!そう言えば、グアムの海ならナマコエキスもたっぷりに違い無い!何かイヤ〜!(と言いつつ、ナマコ酢は結構好きな私であった…。)


そしてやっとの事で砂浜にたどり着いた私に、オイが「自分を連れて沖に行け」と、非情な命令を下すのだった。はあ〜〜。しょうがないのでオイを引き連れて、またまた沖へとひたすらウォーキングウォーキング。
ああ〜〜、しんどいわ〜〜〜!
でもまあ、普段全然運動してないのでヨシっ!ということにしとく。
そしてある程度の深みまで行ってから折り返し、ヘトヘトになりつつ砂浜へと辿り着く。
なんか、泳ぎに来たというより、だんぜん「歩きに来た」である。

さてさて、昼もだいぶ回った事なので、そろそろ海から撤退する事に。
最後に、波打ち際に寝ころんでみる。体の下半分が冷たくてさぞ気持ち良いだろうと想像していたのだが…実際やってみたら、今度も想像は裏切られた。
体の上半分が暑い!!天日干しのヒモノになることウケアイ。皮膚ガンまっしぐら!
しかも、下の砂がザラザラしてて痛い!
そして枕の役目を果たすものが無いので、波が耳に入って来そうでピンチ!!
ダメだこりゃ!!
ああでも、今にして思えば、波に対して平行に寝ずに、沖に足を向ければ、ある程度バランスが良かったのではないか。今となっては後の祭りだが。今度試してみよう。

そして、ある程度波打ち際で砂を洗い落とした後、私達は、プールに浸かってシャワーの代用とする!確かシャワーも壊れてて使えなかったのー。なのでこちらもがばっと頭まで浸かる。流石に髪の毛ごしごしとかはできなかったけど。
そしてプールサイドのビーチチェアーに寝そべりつつ、一休み&ドライタイム&お昼つまみ。昨日買ったデリまんじゅうとかをちょこちょことつまむ。
いやあ〜、プールから見える海も、相変わらず綺麗…。ホント、宝石みたいですわv
そして良いカンジに体が乾いた後、再びトイレにてお着替えをして、私達はウェスティンホテルを後にした。

さてお次は、ガンシューティング!  ・・・の予定!!!

*** つ づ く … 。 ***

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