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33.スーパーと交番

外に出る。夜の町はそこそこまばらな人通り。道は明るく車もまだまだ通っているので、怖い事は無い。
時間はそろそろ9時。ホテルへの送迎バスがあるのは10時。あと1時間、何して過ごすべきか?
平時であればあちこち店が開きまくりで、退屈する事も無いのだろうが、今は静かなもの。
で、時間潰しに、もう一軒ガンシューティングに行く事にv(射撃のハシゴってどうよ。でもホントーに他にする事が無かったのー。まあ、嫌いではないし。)
というわけで、目を付けておいた射撃場へ向かい、坂をてくてくと上がって行く。
その途中、ABCストアに寄る。いわゆるコンビニかスーパーみたいなもんですなあ。でもしっかりと、土産物系も並んでいる。
店内はアメリカンテイストな小物でいっぱい。歯ブラシ、化粧品、Tシャツ、どれもこれも、ん〜アメリカン〜!
その中で私は、「CANDY BUBBLES」なるものに目を付けた。アネが言うには、「食べられるシャボン玉」だそうな。
うそー!なんか面白そー!
味は2種類。だがアネいわく、片方のは全く美味しくないらしい。なので、まだマシと言われるグレープ味の方を購入。$2.99。

※家に帰ってからさっそくやってみたんだけど、はっきし言ってまずい! 食べたいものでは決して無い。まあ味は人それぞれ好みがあるとは思うけど、なんか薬っぽい味がするのである。
食べ方は、普通に「フッ」と吹いて、空中を漂ってるやつをパクリといくんだけど、唇とかに当たると割れるので、うまく口の中に入れるのはムヅカシイ。どちらかというと顔の周りがベタベタになる感じ。子供ならそういうシチュエーションは大喜びしそう。一応、対象年齢3歳以上みたいに書いてあった。(それって…(^^;))
対象年齢と言えば、アネが言うには、アメリカのおもちゃとかにはよく「○歳から100歳まで」と書いてあるそうな。何歳になっても面白いものは面白いと主張しているようで、ちょっと面白い。
そう言えば、最近これと同じようなの、近くの100円コーナーに売ってたな〜。そうそう、結構100円コーナーで見かけるようなやつが通常価格で売ってたりしたな。謎流通。


そう広く無い店内に所狭しと並べられた商品を、隅から隅までじっくりと見た後、私達は店を離れる。
さらに坂を上がって行くと、交番を発見。↓

ほんとうに「KOBAN」って書いてあるんだもんなー!
解りやすいような、そうでないような。昔は「HASHUTSUSHO」だったりしたのかしら?いっそ日本の警察のマーク(桜みたいなやつ)付けといてくれたらすっごく解りやすいのになー!(無理)
まあでも、やっぱりなぜだか雰囲気がわかりますね。どうしてでしょう?
ちなみにパトカーはコチラ。↓

上の回転灯はたぶん青色。
ついでにグアムの消防署はコチラ↓

左から、はしご車、ポンプ車(たぶん)、救急車。
日本のに比べて救急車がでかい。たまたまかな?

34.ターゲットはキ・ミ・だ♪ 射撃はボ・ク・だ♪

さて、坂を上がって私達は2ヶ所目の射撃場へとたどり着く。
お店の名前は「ウェスタンフロンティアビレッジ」。
入り口付近は、インディアン&西部系のアクセサリーや小物が並ぶちょっとしたおみやげ物コーナーになっている。羽根が可愛いドリームキャッチャーや、バッファローの毛皮の財布とか、ウッドビーズの首飾りとかがあったように思う。なかなか私的にそそられるが、まあ地元の輸入雑貨店でも確か売ってたし、あえて帰りの荷物を増やす事は無し!
(グアムではこのパターンが非常に多かった。この自由貿易(?)時代、もはや土産物も世界共通になりつつあるのネ…。)
このお店、夜10時まで営業しているとのことだが、やはり他の客の姿は無い。
カウンターにいるちょっとだけ大橋巨泉似の日本人のオヤジが「いらっしゃい」と声を掛ける。
(ここでいきなり「オヤジ」呼ばわりするのにはちゃんと理由がありマス。)
メニュー表を見せてもらい、「これでお願いします」と私が指差したのは、一番安い22口径36発のコース。$20。まあどうせ、時間潰しだし・ということで。
 とたんにオヤジちょっとしかめっ面。
オヤジ「22口径?一番小さいやつよ?弾こんなのよ?(と言いながら小さな弾丸を示す。直径約5.4mm。)ほんとにそれでいいの?もっと大きなやつにしたらどう?」
私「え?いやいいんです。さっきいろいろいっぱい撃ってきたから。」
オヤジ「・・・・・。」

オヤジむっちゃ不満そう〜〜〜!!!
なんなんだよっ!そりゃ売上的には最低ランクだけど、そーゆう態度はないだろーッ!!Ψ(`o´)Ψムカァ〜!嫌ならメニューに載せとくんじゃないっ!
心の中で腹を立てながら(小心者)、オヤジが恐らくメニューを記入した紙を受け取り、弾受取所へ行く。そこでは別の現地人インストラクターが出迎えてくれ、ガラスの仕切の向こうの射撃場へと案内される。こちらの方はニコニコ愛想が良いタイプで、ちょっとホッとする。

こちらの銃は、下を鎖のようなもので繋げてあり、ある程度自由が制限されている。
その代わり、弾込めは自分でできる。
そして防音のイヤーカバーを付けるが、さっきの所と違って、顔面の覆いは無い。その時は「さっきみたいに薬莢のカラが飛んで来ないカシラっ!?」とちょっと不安になってたが、今にして思えば、これってリボルバー(=回転式)だったから、飛んで来るわきゃねーんですな。(全部打ち終わってから、カラを取り出す。)
インストラクターさん「ガンシューティングは何回目ですか?」
私「2回目です(でいいんだよなあ?)
インストラクターさん「じゃあ持ち方は大丈夫ですね。では、弾を込めて下さい。」
インストラクターさんに教えてもらいつつ、レンコン形の弾倉に、1つずつ弾を込める。確か6発ずつだったように思う。入れ方は、別に難しくは無い。普通に、カチャリカチャリと入れていく。ちょっとだけロケット鉛筆気分。(違)
しかし一応弾丸って火薬が入ってんだから、乱暴に扱ったら暴発するのかしら?ちょっと不思議に思ったが、そう言えば弾丸を誤って床に落として爆発・みたいなシーンは今まで見たことないので、きっとそんな事は無いんだろう。よほど強い衝撃を与えないといけないんだろうな、きっと。なら金槌で叩いたら爆発するのかしら?ちょっと興味津々。(何)
弾を全部入れ終わると、弾倉を元の位置に押し戻す。
インストラクターさん「では、どうぞ」
私は先程習った姿勢で銃を構える。ここの的は、普通のダーツの的のような、縦長同心楕円のやつ。
しかしこの銃はターゲットより上を狙うのか?それとも下ぎみなのか?
「えーい、てきとうだ!」
私、上を狙って引き金を引く。
 バン!
反動はそれほどでもない。そしてやはり、どこに穴が空いたのかが見え辛い…。しかしどうやら、ちょっと上ぎみだったようだ。
「そんならこんどは下ぎみだ!」
そう考えながら銃口を一旦下に向け、右手親指で撃鉄を下げる。そして先程よりも下気味に狙いをつけて、引き金を引く。
 バン!
うーん、よくわかんないぞ〜。まあいいや、てきとうで。
 バン! バン! バン! バン!
だんだんどこに当たったのかわからなくなってきたぞ〜。
というわけで、ほとんどめくらめっぽうに撃つ。
そして6発撃ち終わると、弾の交換。
弾倉を右へ押し出して、中に残ったカラの薬莢を、手前へ傾けてジャラっと出す。(…のは、インストラクターさんがしてくれたんだっけなあ〜?(^^;))
そして、再び6発詰め、狙い、撃ち、撃鉄を押し下げ、狙い、撃ち…。
くりかえし、どんどん撃って行く。
これがテレビゲームだったら、1発ずつどこに当たったのかわかって、その都度獲得点数が表示されて、とか、面白いのにな〜。あ、ゲームじゃ反動や音が無いから意味無いか〜。
そんなら、よくマンガとかにあるように、空き缶並べて撃ってくってのはどうだろう?カーンと当たって弾け飛んでくから解りやすくてむっちゃ面白いと思うけどな!(射的みたいに景品だと、打ち抜いちゃってダメダメ。穴の空いたティディベアなんか貰った日には、なんかものすごくホラー。)
そして更に、選べるコースによって撃つ物がかわって、上級コースは本当のクレー射撃の試合みたいに円盤が飛んでくのを撃つとか。ただ撃つだけではなくゲーム的要素があって、見た目にも解りやすく楽しいと思うけどな!どうだろう?(誰に言ってる?)

そしてそれなりに36発撃ち終わる。かえすがえすも、うまく狙おうにもほとんど勝手が掴めなかったのが心残りでたまらんです。まあそれなりに楽しんだのですけどね。
するとインストラクターさんが、「ショットガン撃ちませんか?1発5$です」と話を持ちかけてきた。その手には既に、大きな銃が用意されている。
私「えー?どうっしよっかなぁー。んー、じゃあやります。(アッサリ)」
まあ締めくくりという事で。(思うツボ。)
というわけで、渡されたショットガンを、「こうだったよな?」と持ち方構え方を思い出しながらぎこちなく構える。
そして的に狙いをつけて、十分心構えした上で引き金を引く。すると…

ドバガーーーン!!!

カーン!!

「のわ〜〜ッ!!」

…えーと、音声だけではわかりにくいので何が起こったのか説明致しますと、撃ったとたんに、その反動で私が頭に付けてた防音用耳カバーみたいなやつが吹っ飛んで床に落ちたのでございます。もちろん私自身も後ろによろめきました。
「うわぁーーー!びっくりしたあーーー!!!」
ドキドキのあまりニヤつきながら(何故)ちょっと喚く私。まあ、最初から装着の仕方がなっとらんかったというか、浅かったというのもあるのですが、それにしても吹っ飛ぶと来たか!!派手だわ!
やっぱしショットガンの反動は凄かったのでございます!恐るべしショットガン!!

さて、シューティングが終了すると、ガーッっと紙の的が自分の方まで近付いて来る。それをカウンターへ渡し、例のオヤジが点数を付ける。
オヤジ、相変わらずニコリともせず、点数を付けていく。

↑こんな感じ。全体的に上の方へ寄っている。けっこうバラバラ。広範囲に広がった小さな穴が、ショットガンの穴。何だかさっきの店よりその穴の数が多いような…?
点数は恐らく360点分の298点。百点満点とすれば82点というところでしょうか?まあまあじゃん。でも付いたランクは、「EXPERT」「SHARPSHOOTER」「MARKSMAN」「BEGINNER」の4段階で、MARKSMAN。訳すと「射撃の名人」だが、まあ「普通」ってヤツですね〜。(ちなみにSHARPSHOOTERを広辞苑で調べたら、MARKSMANと全く同じ訳が出た。ダメじゃん。)
そしてオヤジは「ここ見てみなさい。ホラこことここ。」と言って、一番上に空いた穴と一番下に空いた穴を指差す。
「すごく離れてるでしょう。これだけブレが出るって事は、この銃は小さすぎてあなたの手に合って無いって事だね」
「ホレ見た事か」とでも言いたげなオヤジのそのイヤミったらしい口調!!!
ムッカア〜〜〜!!
ええい悪かったわね!よけいなお世話じゃ!別に競技会に出たわけじゃないわい!それにそんな事、撃つ前には一言も言わなかったじゃないのさっ!
私、額に怒りマークを浮かべつつ、とりあえず「はあ、そうですか」と返しておく。でも何か腹立つので、支払いを一番額の大きなトラベラーズチェックで渡してやる。(セコイ!)
もちろんオヤジ、「小さいのないの?」とムッとしながら聞く。
「無いんです」と私、ひきつり笑いでキッパリ答える。(もちろんウソである。でもまあ、どこかの店では崩すわけだし。)
オヤジ、しぶしぶといった態度でお釣りの札を数え始める。いちいちカンに障るオヤジだ。

とまあ、2件目のガンシューティング「ウェスタンフロンティアビレッジ」は、私的にはこのオヤジのせいであんまし満足しなかったのでございます。
(注:オヤジ以外は普通に良いお店でしたよ。)
イヤイヤ、まあ何事も経験経験。
◎・----------‥…-o_(・_-) バン!

35.グアム2日目の終わり

さてさて、射撃場を出た私達は、ちょっと時間が余ってはいるものの、他に行く所も無く、迎えの車が来るウエスティンホテルへと向かう。
到着後、ただぼんやりと待っているのも何なので、「ビーチを見に行こう」という事に。
人気の無い夜のホテル内を横切り、ビーチに出る。
暗い。
昼間の輝くビーチとは180度変わって、殆どライトが無いビーチは真っ暗で、はっきし言って怖かった。珊瑚礁内だからなのだろうが、波の音もほとんどしない。
階段から砂の上へ一歩踏み出す事すら、その闇の深さにびびってしまい、怖くてできなかった。波打ち際なんてとても無理。なので、ただ何となく真っ暗な海を恐ろしげに遠巻きに見るのみとなった。
なんでだろう?夜の海ってロマンティックなイメージがあったんだけどな〜〜〜。しかも憧れの南国の海なのに。
外国だったからだろうか?地元の海なら怖くないのかな?恋人同士だとまた違うかも。もしくは月の明るい晩なら怖くないかも。
とにかく、なんだか知らないうちにいろいろと怖いものが増えている自分が、ちょっと悲しかった。損してるよな〜。

早々にビーチを離れ駐車場に行くと、送迎のワゴン車は既に到着していた。出発時間までまだ時間はあるが、近くをウロウロしてたら乗せてくれた。
帰りの車の中でも、運転手さんとの会話は弾む。
名前を紹介しあったり、年齢を当てあったり。(えーと、マイケルさんだったっけ??…うー、忘れてしまったー。)
グアムの運転手さんはみんな話好きって前にも書いたけど、ほんとーに、そう。(そしてみんな色黒(チャモロ人だから当然なのだが)で、太っている。)
で、話題が行きやすいのが、「独身?」という会話!それに「YES!」と答えると、バス運転しながらむっちゃ後ろ振り向いて「I LOVE YOU ! 僕と結婚しよう!」と言ってニヤリと笑う。オイオイ!前、前!まあバスの速度は遅いんだけど、それでも公道ですぜ、一応。
この時の運転手さんも、確か30ちょっと過ぎてたくらいの年齢だったと思うけど、まだ独身らしい。そうなると会話は「僕はゲイだから。」というふうになる!!
私が「んじゃあ私はレズね!」と言うと、運転手さんにムッチャウケた。続いてアネが「ゲイとレズで丁度いいから結婚しろ」と言った。わけわからん会話だけど、笑える。
もちろん、イヤラシイ感じは全く無いのですよ。お笑い系というか何というか。こういう流れが一つのパターンになっているようですな!日本のバスの運転手がこんな事言ったら袋叩にあうだろうが、やはりお国柄、というものですかねえ。あ、いや、観光客相手だからかー?よく考えたら地元人には言って無いんだろうからなー。

そして帰ってから、日本から持って来た「どん兵衛」で遅めの夕食を済ませ、風呂に入り、別棟の洗濯機コーナーへ洗濯しに行き、アネの提案で帰りの荷作りをすっかりまとめ、携帯のアラームをセットし(明日は早朝起床)、眠りに付く。

↑洗濯へ行く途中の道で見つけた生き物達。ネコもたくさんいたけど、カエルも多かったなあ〜。突然足元で「ガサッ」と。
C棟の入り口にデンと座っていた真ん中のカエルは、やたら背筋がシャンとしていて姿勢が良い。そのうち2足歩行しだしそうだ。カメラのフラッシュにも少しも動じず、みじんも動く気配は無かった。実は置物だったとか。(ウソ)
右のは巨大でんでん虫。カラ5cmくらい?とんがったカラは綺麗な縞模様で、日本のようなか弱いものではなく、かなりしっかりした強度をしていた。でものろいのはいっしょ。写真を撮る為に少し移動させる時、手に乗せて良いものかどうか迷い、結局カラの部分だけを持つ事にした。もちろん、その後で手をゴシゴシと石鹸で洗った。大丈夫だとは思うけど、見慣れない生物だけに万が一って事もありますからねー。

36.悪夢の夜明け〜帰路

そして。
次の日の朝、私は送迎の車の人がドアを叩く音で目が覚めた!

イヤア〜〜〜〜ッッ!!!!

(;´Д`)

正確に言うと、送迎の車の人が時間になっても現れない私を不審に思って、わざわざ戸口まで来てくれたのだ。だがこの部屋には呼び鈴みたいなのが無いので、ひたすらドアをノックしてくれたのだった。そしてその音に気付いたアネが、私を起こしてくれたのだった。(私は「工事の音だろうか…?朝早くから大変ねえ…」と、夢うつつに思っていたような気がする。ノンキ。)
なぜこうなったのか!?そのプロセスを説明しよう!
グアムに到着した時、私は日本よりも1時間早いグアムの時差に、携帯の時計を合わせようとした。だがアネはそれを、「そこまでしなくてもいいじゃん」と一笑に付したのだった。自慢じゃないが、私は日付とか時刻とかの観念に弱く、日や時間の読み違えをよくするのだ。(もっと言うと暗算にも弱い。)なので、一抹の不安が残るものの、「まああんまし時計を見る事も無いだろうしな〜」と、そのままにしておいたのだった。
後はまあ言うまでもないが一応説明すると、アラームをセットする際に「何かあるといけないから念の為出発の1時間前起床にしよう…」と思ってセットしたのが、実は送迎の車が出る時間だったのだ…。
サイテイ〜〜〜!!!
(要するに、考えていた時間の2時間前にセットしなければいけなかったという事ですな!)
目の前真っ暗になりつつベッドから飛び出した私が慌ててドアを開けると、訝しげな顔をして迎えの人が立っていた。
私「すみませんすみません!!急いで行きます!」
迎えの人「…どれくらいですか?」
私「あと少し…とにかく出来る限り急ぎます!!すみません!」
それからはアネも巻き込んで嵐のように身支度を整えた。とは言ってもアネに言われるまま昨日の内に殆どの荷造りが済んでいたので、帰りの服に着替えてザバっと顔を洗っただけで、私は部屋を飛び出す。御陰様で(?)5分もかかってなかったと思う。
「じゃあね、ごめんな!ばいばい!」
超慌ただしくアネに別れを告げ(オイは寝たままだった)、重い荷物を手に、廊下を疾走。平謝りに謝りながら、車に乗り込む。車はセダンタイプで、運転手さんと、その隣りにスタッフの女の人。そして私。
車はグアム空港へと向かう。外はまだまだ暗い。私、コッソリとチップの$1を用意しておく。
空港に着くと、女の人に素早くチップを渡す。外ではジージョさんという人が荷物を運んでチケット受付の所まで案内してくれた。
ちなみに、行きに大きなスーツケース半分だった荷物は、満タンスーツケース+大きな袋に増殖した!!!あああ〜!むっちゃ重いぃ〜!もちろん私の買ったものもあるが、半分はアネが買ったもの。まさかスーツケース以外に何か持たされるとは思わなかったのでショックだった。アネは「大したこと無い」と言うが、一人で運ぶの、むっちゃ不便だったぞぅ!結果的に何とかなったけど。
しかしアネは更にたくさんの荷物+オイを連れて帰って来た。…凄すぎる。
さて、搭乗手続きの際に私は「こんどこそ」という事で、カウンターの人に「できれば後ろの方の窓側をお願いします」と日本語で伝える。結果…ダメでしたあ!!またまたまたまた通路側!!!やはり日本語で言ったのが敗因だったんだろう。しかしサイパンで乗り継いでからは隣の席が空いていて、私は堂々と席を窓際へ移動することができた。やったぁ!初窓際!

恐怖寝坊をした割に、時間にはちゃんと余裕があり、待ち時間中、空港内をブラリとうろつく。早朝の空港内はなんだか全体が眠たそうな感じに見える。
そのうちにトイレに行きたくなり、手近なトイレへ向かう。が、「清掃中」みたいな看板が入り口に立て掛けてあり、別のトイレを探す事に。そして程なく別のトイレは見付かる。どうやら清掃中では無いようだ。一安心して個室へ入ると・・・・・
(げっ!流してないっ!!)きたない話ですみません。m(_ _)m
慌てて隣のトイレに移動する。が!
(ここもかっ!)
次々移動するが、4つあるトイレ全部が、全然マッタク流してないのだ!
しょうがないので最後に入ったトイレの流水ボタンを押す。すると…
 スカッ!
(うげーー!!断水かぁ〜〜ッ!)
そう、恐らく現在空港内断水中。水という水が流れない。
これはやばい。非常にやばい。私もやばい。とにかくやばい。
というわけで(以下略)
…ということも、あった。
そして搭乗開始。私は飛行機へと乗り込む。
さらばグアムよ。また会う日まで。
敬礼 (`_´ )ゞ ビシッ

それでは、後はわたくしのそれなり航空写真を、それなりにどうぞ。
いやはや、雲ってステキですねえ〜。

↑空・雲・海。大きな画面で見るとそれなりに立体感があって、「世界」っぽくて綺麗なんだけど…。とりあえずモノクロに変換してみました。何か戦時中の写真みたいになった。


↑離陸直後に見えたサイパン(多分)。雲が多かったので殆ど見えなかったんだけど、合間からパシャリ。


↑それなりにそれなり。


↑これはねえ、ちょっと珍しいというか、私的に待ち望んでいた写真なのですよ。つまりですねえ、下の雲海に映った自分の乗ってる飛行機の影の回りに、丸い虹彩ができてんの。わかりますでしょうか?
私の持ってるマンガで、登場人物が同じ様な虹を見て喜んでるシーンがあって、ずっとどんなのか実際に見てみたくて、今回初目撃と相成ったわけなのです。なので、見られて凄く嬉しい!ヤッホウ!

やがて飛行機は12時半頃名古屋空港に到着する。(機内は最初からうすら寒かった。)
人の波に合わせて移動し、荷物の出てくる所に辿り着く。そこでコンベアーに乗って自分のスーツケースが現れるのを待つ。一人、また一人と、周りの人だかりが減っていく。随分少なくなった頃、一人の欧米系の男性(いかにも欧米人という感じの格好いい人)が、「すみません」と私に声を掛けてきた。スーツとコートを着ている、会社員風。
男の人「英語、しゃべれますか?」
なんだなんだ!こんな所で英会話塾の勧誘か!?というのは冗談だけど、私、正直に申し上げる。
「無理です無理です!全然無理!」
その男性、ちょっと困った顔をして、「私、少し日本語しゃべれます」と言い、更に「富山に行くのに、名古屋駅へ行きたいのですが、案内してもらえませんか?」と言った。
日本語がしゃべれる事について安心したのも束の間、今度はその依頼内容について困る。
「えっ!?名古屋駅ですか??えーっと、私も行くんですけど、あんまり詳しくないのでー、できれば他の人を…」
そう言いながら辺りを見回してみるが、既にめぼしい人の姿は無い。空港の人の姿も見当たらない。
「うわ〜、困ったなあ〜!…とりあえず、あっち行きましょう!」
荷物を持って移動するが、私も空港バスの乗り場がわからない!!
いや〜、迷った迷った!(笑)いっぱいいろんな人に場所聞きながら右往左往しちゃったよ〜(笑)見事な迷いップリだネ☆アハハ〜!
…って、ムチャクチャ格好悪いよぅ〜。(泣)ごめんなさいーってかんじーー!
その間、ちょこちょこ話をする。(日本語と英語の混じったわけのわからん単語会話。)
外人さん「グアムであなたが一緒にいた人、私の友達です」
私「えっ!?誰の事ですか?」
外人さん「ジージョです。知り合いでは無いのですか?」
私「ああ、ジージョさん。(名前が変わってたので憶えてた。)私が泊まってたホテルの人です。」
とか、
私「日本には仕事をしに来たんですか?」
外人さん「私は自分の家に帰る所です」
私「富山に住んでるんですか!?」
外人さん「はい。奥さん日本人です。富山にいます」
私「へぇ〜。グアムへは仕事ですか?」
外人さん「そうです。」
など。
そして3回くらいは方向を誤りつつ、やっとバス乗り場らしき所に辿り着く。
そして少し離れた所に、バス会社の人がいるのを発見!!!!
やった!天の助けだ!!!ヽ(´▽`)/
「ちょっとここで待っててくださいね!あの人に聞いてきます!」と言って、でっかい荷物ガラガラ持ち運びながらその人めがけて突進する。
そして事情を話すと、目の前に停車しているバスが、私の目的のバスとのこと。うわーと思ったけど、あの外人さんを置いて一人乗り込むのは悪いと思い、そのバスは諦めて次のバスに乗る事に。そしてバス会社の人に、「あの人が名古屋駅へ行きたいらしいんですけど、案内してあげてください」とお願いする。バス会社の人は心得たとばかりにその人の所へ行ってくれる。どうせその人もここに来るんだろうからと思い、私はその場に残って様子を伺う。すると!何と外人さん、目の前に止まったバスにサッサと乗り込んで行ってしまったではないか!!
あっれぇ〜!?( ̄o ̄;)??
私、一人残されて呆然と佇む。
そこで私、初めて、あの人と私の目指す「名古屋駅」が、別の所だったという事に気付く!!!(私名鉄バスセンター、あの人たぶんJR名古屋駅新幹線口ね。)
ガッビーン!!( ̄□ ̄;)!!
ま、まあいいか!いや、私は時間があるからいいのよ。ええ。
しかし、妙な別れ方をしてしまったのが、ちと心残りだったり致しました。

空港バスに乗り、名鉄バスセンターから近鉄名古屋駅まで、むちゃ重い荷物をガラガラガラガラうるさく引きずって歩く。(これで視線を集めてしまうのがイヤなんだよなあ〜。)
そしてエレベーターを間違えて食品コーナーに着いてしまったりしながら、苦労してうんしょうんしょと階段を下り、切符を買い、何とか特急に乗り込んで「ふーっ」と息を付く。
それから約1時間半、宇治山田駅に到着。
普段は使わないエレベーターに乗って1階へ降り、タクシーに乗り込む。
タクシー運転手さんが「海外旅行?どこ行ったの?」と聞いて来たのでグアムと答えたら、急に勢い付いてきて、「グアムは台風やったやろ。もう行けるんかな。」と聞いてきた。何でも、娘さんが3月にグアム旅行に行く予定だったのだが、この台風で向こうの状態がわからないので、サイパンにしようかどうか迷っている最中らしい。
「3月だったらもう大丈夫ですよ、きっと!」
そう言って私、向こうでの様子をだいたい伝える。そして話は白熱(笑)し、なぜか運転手さんが外国旅行に行った時の大人の男の遊び話に突入した。(本当に何故?)

まあそんなこんなで間もなく自宅に到着し(午後2時頃)、腹ペコな私は、グアムで食べずに持ち帰って来たカップラーメンを食す事に。
湯を沸かし、容器に注いで3分。フタを開けて立ち上る湯気に目を細め、ズルズルとそれを啜りながら、私は今回の旅の終わりと、台風のような日々を、しみじみと思い返したりしたのだった。
ふう、またひとつ、面白い思い出が増えたわい!(o^∇^o)

〜おまけ・グアム台風状況報告〜

↑ポンソナさん


↑使用前。椰子の木がふさふさしている。


↑使用中。激しい雨風のせいで視界が悪い。


↑使用後。椰子の木が無惨。一つ前の写真とは反対の方向に葉が折れている。強烈な吹き戻しのせいだろうか?


↑通路の吹き抜けの部分は、天井が剥がれ、手すりや照明は飛んで行ってなくなった。床に瓦礫が集められている。

以上をもちまして、「グアム豪遊旅行記〜とにかく行って、帰って来ました」を終了させていただきます。
アア、長い長〜い駄文にお付き合い頂きまして、誠にありがとうございますv (^-^)/
なんだか書き忘れてる事がいっぱいあるような気もしますが…。
みなさんの良いご旅行の為に、少しでも反面教師になれれば幸いですv
それではまた!

*** お・わ・り ***

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