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「劇の背景絵(でかい)を作ろう!」日記

これは、やったこともないのに劇の背景画(でかい)を安請け合いしたやつの記録である。


↑完成予想図(概要) 縦3.6m×横5.4m


*** 小見出し ***

◆ことのはじまり
◆ある日
◆後日ファミレスにて
◆便利な世の中になったものだ
◆買い出し
◆雪が降るかも
◆巨大ハイビスカスの恐怖
◆現場検証(ガサ入れ)
◆下書き
◆色塗り開始
◆恐怖の黒い影と、つまらない悟り。
◆最後の日曜日の晩餐
◆からくも完成=ムリヤリ完成
◆そして本番へ…

◆ことのはじまり

ある日、会社の人達と行った居酒屋で、高校時代の友達に数年ぶりで再会いたしました。
風の噂で、「その子は演劇をしている」と聞いておりました。

一緒に食べに行ったりメールを少しやりとりしたりしておりました。
それからまた、しばらくの間、連絡を取り合う事も無かったのですが・・・・・。

◆ある日

そんなある日、携帯電話が鳴りました。
それは、その友達(Yちゃん)からでした。
「じつはね、」
Yちゃんは話を始めました。
何と、「8月の頭にやる演劇の、背景画を書いてくれないか?」という事でした。
パソコンが使えて絵が描けるという事で、私を思い当たったそうです。
うーん、うまいへたは別として、いちおう両方できるといえば、できるかも。
その絵は、でっかい布に描くらしいです。
スケールのでかい話に、めんくらうわたくし。
でもとりあえず、やる人が他にいないのなら、ちからになってあげたいと、そう思ったのでした。
「あんまし深く考えなくっていいよ」と、Yちゃんは言いました。
そしてりあえず、詳しい話をしに、後日ファミレスで会おうという事になったのです。

◆後日ファミレスにて

確かサッカーのワールドカップの試合の日だったように思う。
Yちゃんはしきりに気にしておりましたが、わたくしはサッカーに興味無かったのでノー問題
夕食をとりつつ、バカ話に花が咲き乱れ。
ああ、わたくしのバカさ加減に、引かずに付いて来てくれるYちゃんは、貴重な存在…。
で、食べ終わったらドリンクバーでアイスココアをガバガバ飲みながら、資料を広げて説明会です。
舞台は沖縄だそうな。
沖縄!! 好きだ! 大好きだ〜!!
この時点で、かなり乗り気なわたくし。
そして絵のサイズが、縦3.6m×横5.4mと聞かされますが、あまりピンときません。
まあ、何とかなるだろう、ということで、引き受けることに決定したのです。
わたくしの気持ちとしましては、「できるかできないかわからない事なら、とにかくやってみて答えを出そう」です。
言い換えれば、「しのごの言わずにとにかくやってみやがれ!」のこころいきです。漢(おとこ)らしい!(!?)
そしてYちゃんから、Yちゃん作の台本と、沖縄旅行の本と、Yちゃん自ら撮影した写真を受け取り、その日は家に帰ったのでした。

キーワード:沖縄の民宿の庭 ブーゲンビリアのアーチ ハイビスカス アリアケカズラ ゴーヤ 赤屋根 シーサー 白い砂 ハイコントラスト 綿の布 3.6×5.4 8月3日

◆便利な世の中になったものだ

そしてわたくしは、Yちゃんから預かった写真を全てスキャナで取り込み、自分のイメージに会わせて拡大縮小・色の調整・配置をし、それをYちゃんちのパソコンへ送り、返事を待つのでした。
以後、この方法でイメージを固めていった次第です。
あ〜、ホンマ、便利な世の中や。
その間に台本もチェック。↓


沖縄の離島へと一人旅立つ綾子。そこにあったのは、咲き乱れる花々が織りなす極彩色の風景、大きなヤドカリが行き交う美しい海岸、そして、さまざまな人々との出会い。ただ流れるままに過ごす時の中で、忘れられるもの、気付かされるもの。
やがて、限られた楽園の時が終わる。でも終わらないものがある。いつまでも、この胸に消えず残る、キラキラと輝くもの…。


っつーカンジかナ〜!!(↑「文才足らずにて意味不明に陥る」の好例)
Yちゃんの実体験に基づいた、Yちゃん主演の舞台です。
きんじょの方はゼヒ見に行ってやってくだされ。↓↓

+++ Infomation ++++++++++++++++++++++++++++++++++
カプセルシアター「パンの耳」第18回公園
 楽 園
日時:2002年8月3日土曜日 午後2時開演 [午後1時会場]
会場:三重県度会郡玉城町 保健福祉会館 ふれあいホール
入場料:1,000円(小学生以下は無料)

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

◆買い出し

さあ、材料も揃えねば。
というわけで、買い出しです。
6月16日(日曜日) 晴れ
いかに材料費を安く抑えるかというのも、ポイントの一つです。
とりあえず、布を買うために手芸の専門店へ行って、価格調査。
すると、綿100%の布は、80〜90cm幅のものが1m単位で、380〜390円しておりました。
持参してきた電卓で概算して、だいたい5,000円くらいになります。(超適当)
「意外とかかるなあ。もっと安い所は無いのだろうか?」
他の場所も見てみる事にします。
後の画材として、絵の具かポスターカラー、そしてクレヨンと油性ペンを考えています。
実際に、不要な布に描いてみたのですが、やはり普通の絵の具よりもポスターカラーの方が発色が良かったです。
この後に行った画材屋さんで見た説明では、ポスターカラーというのは遠くから見てよく目立つように作られた水彩絵の具らしいです。ホホウ、そうだったのか。知らなかった。
とすれば、今回の画材としては適切ですね。
インターネットで横断幕の作り方などを調べたのですが、主に使っているのはアクリル絵の具のようです。
アクリル絵の具とは、水彩のように描けて、乾くと耐水性になる面白い画材です。
ですが、それを使っていたのでは、予算がいくらあっても足りません。却下です。
まあ、横断幕は屋外で使う事が多いので、耐水性が必要なのではないでしょうか?
その点、今回は屋内使用だし、1回使ったら終わりなので、そこまでキバる必要はないと思いました。
そして、ダメもとで、100yenコーナーのポスターカラーを買い揃えました。
 全13色。\1,365円
ビンに30〜40cc入っていて100円ですから、普通の絵の具を買うよりも安い。
MADE IN KOREA。
実際描いてみたらどうなるだろう…ドキドキ。
そして、ショッピングセンター内手芸コーナーで、何と110cm幅で4mのものが、480円で売っているのを発見!
お安いっ!!
しかもそこで買うと15%の割引がっっ!
喜び勇んで購入致しました。
ところが、大ボケをしてしまいまして、全部で5つ必要な所、4つしか買わなかったようです。
バカ。
で、後日、割引無しで1つ追加して買う羽目になったのです。
というわけで、布代は4枚で1,713円+1枚で504円=2,217円という事に。
177円の損。
くやしいッス。
そして、油性ペン8色セットと7cm幅の刷毛で、890円。
というわけで、現在の材料費は計4,472円。
後は、実際に塗ってみて、絵の具の追加がどれくらい必要かによります。
想像も付かないッス。

◆雪が降るかも

布は、そのままだと端がほつれるので、端縫いをします。
2回折って、まち針で留めて、ミシンでダーっと。
本当は、アイロンがけをしておくと良かったようですが、「どうせそんな細かい所、見えやしないさ」という事で、適当に。
そうしたら、ほんとうにてきとうになってしまい、芸術的というか、人に見られるのがはずかしいカンジにしあがりました。
10ヶ所の端縫い(1ヶ所が110cm)をするのに、3時間ちょいかかりました。
縫っても縫っても終わらなので、ひじょーに苦しい思いをしました。
やはり、慣れない事は大変。
ミシン使うのなんて、何年ぶりだろうか…。
でも意外とやり方を覚えていて、何かうれしかったのです。
それはさておき、布の巨大さに改めてビビる。
でかい!でかいよ!
広げるのもたたむのも一苦労。
どーすんだコレ。
わたくしの足の踏み場も無いような部屋ではとうてい無理です。
せめて、下書きだけでも、ひろ〜い所で、できないものか…?

◆巨大ハイビスカスの恐怖

絵のイメージがだいたい決まった所でYちゃんが、「劇の背景画だから、お客さんの視点で描くのが一般的なのよ」と言いました。
ええッ!何ですと!?
そんな事ぜ〜んぜん考えていなかったですよ!
後ろに飾るイメージ画みたいなのを考えていたので、遠近法とかは全く無視していたのです。
どうしよう!?原画、一からやり直しじゃん!?とか焦っていたけど、結局Yちゃんが「抽象的なんでいいや」と言ったので、一安心。
でも、私の中で、ステージとの調和という考えが、生まれて来たのです。
それまでは全く考えていなかった。
考え出すと、色々疑問は出てくるもので、私はパソコン上で描いた絵に、大体の人物のシルエットを乗せてみることにしました。
するとなんと、ハイビスカスの花が、人の頭よりふたまわりくらいでかい!!
いくら何でもそりゃあないでしょう!?
ということで、今度のお休みに、実際の会場の写真をデジカメで撮って、パソコン上に合成して、様子を見ることに決定したのです。
いや、会場に入り込むことが出来たら…ですが。
それで、実際Yちゃんに合成画面を見てもらいつつ、最終の原画を出し、それをカラー印刷し、それを白黒拡大コピーし、それに格子線を引き、布にも同じように引き、その番地を見ながら下書きをしていくという手筈なのです。
あと1ヶ月です。
1ヶ月もある、と見るのか、1ヶ月しか無い、と見るのか。
どうせやるなら、できうるかぎりをつくしたい、とおもっております。

◆現場検証(ガサ入れ)

6月30日(日)雨。
朝の10時から、借りられることになった知人の倉庫に新聞紙を3枚ずつ敷き詰めて、床作り。
(後日、倉庫を貸してくれた知人が、ビニールシートを敷いてくれたが、やはりこれは必要らしい。新聞紙のみでは、くっついちゃってくっついちゃって、どーしょーもないようです。感謝。)
そして、布を広げてみたものの、やっぱりバラバラではどーしよーもないという結論に落ち着き、再び自宅へ持ち帰り、全部を繋げる事になったのでした。
縫う。ひたすら縫う。4m×4ヶ所で怒濤の16m縫い。
ただ、端縫いの時のように2つ折りしなくて良かったので、手間はそれほどでも無かったです。
でも、どうにも糸調子が強く、何だか縫い目が波打っております。
緩くするためのミシンの説明書も見当たらず、しょーがないので母上様をひっつかまえて、アイロンの刑に処す。
そしたら何とか一見まっすぐになったのでした。
でも母上様曰く、「しばらくしたらまた波打つかもよ」だそうな。 …ギャフン!
まあいいか。やるだけの事はやっただろ。人事を尽くして天命を待つだな。ちょっと違うか。
そして、会場を見学できるということで、わたくしは喜び勇んでYちゃんと待ち合わせ、共に現場検証に向かったのでした。
会場を使って準備中の人形劇の方々にごあいさつをしつつ、わたくしはステージの写真をカシャリカシャリと。
会場のかんりにんのおじいさんもひっつかまえ、持ってきた短いメジャーで、インチとセンチを間違えて(お約束!)大慌てしつつサイズを計り、無事数枚の写真を取り終えたのでした。
そして夕飯の買い物して、ワインと菓子も買い込み、YちゃんちへGO。
Yちゃんが料理を作っている間、私は手伝いもせず、ひたすらネットで効果音探し。でも、結局使えるのは見付かんなかった。Yちゃんゴメソ。
そして、3匹の猫達とほどほどにたわむれつつ、持ってきたmyノーパソへデジカメから画像を取り込み、あらかじめ作ってあった背景画を合成!サイズを確認する。
←こんなカンジ。右はYちゃん。左はやさしいかんりにんのおじいさん。極自然に強引に強力してもらった。立ってるものは親でも使え。ニヤリ。(鬼畜)
しかし、うはあ〜。やっぱでっけー。ホンマにこんなん描けるんか?し〜らないっと。
んで、Yちゃんの確認を取りながら、決定原稿完成!よしっ、これで下書きに入れるぞう!

「ほんとにできんのかよ?」と言いたそうな、Yちゃんちに住むヒジョ〜に仲良しな彼ら(Love)の視線…。
なんとかなるでShow〜!ハッハッハー!

◆下書き

7月7日(日)雨のち曇り時々晴れ。
今日は下書きの日。
前もって用意してあった原画やなんやを持ち込み、作成現場へGOです。
プリンターにA4カラーで出力したものを、A3に白黒コピーして、分割線を描き込んでおいたものが、原画となります。
まず布を広げ、メジャーで長さを測りながら、原画に引いた線と同じ線を、布に水彩クレヨンで描き込んでいきます。
かきかきかき。
ふー。こんなもんか。
次は、そのマス目を見ながら、同じく水彩クレヨンで、だいたいの下絵描きです。まず左上の遠くの木から…。
かきかきかき。
ふー。こんなもんか。
ん?何か変だな…。
・・・・・・・。
さっそく間違えたよコリャ!!
あ〜!一つ上のマスに描いてしもたあ〜!!
しょっぱなからけつまづき、がくーっとなりながら、一つ下のマスに同じものを描く…。ぐすん…。
で、その下に黄色の大きな花(アリアケカズラのつもり)を描く。 …うむ。なかなか順調。
そしてその下に草…というように、移動しながらガシカシ描いていきます。
水彩クレヨンが靴下に付くといけないので、ビニールを足にかぶせ、座る時は新聞紙を敷いて。
腰が痛ぇ〜!!
そして、もう一つ重要な「民宿の看板」の位置も書き間違え、ガビーンとなりながら濡らしたタオルでこすり落としつつも、何とか全体の3分の2までの下書きを終えたのでした。
あ〜えら〜!!(※注:「大変」という意味の、三重県の方言。)
とどのつまり、格子の線をもっと細かくしておけば、こんな事にはならなかったのではと、思うのですが。まあいいや。
さて、劇本番は8月3日。それまでに、完成させることは可能なのでしょうか…?
カミノミゾシル。

◆色塗り開始

7月14日(日) 快晴、風強し。
昨日は花火大会でした。無風状態だったので、仕掛け花火がほとんど見えず、もったいなかったです。これって何とかならないんだろうかなあ?おっきな扇風機とか。(無理)
まあそれはさておき、この1週間というもの、わたくしはなぁ〜〜〜〜んにも、しませんでした。いやほんとに。
その余裕ぶりに、ハハウエサマの方がハラハラする始末。
でも、作業場として宛てにしていた姉の部屋がわけあって使えなくなったからには、ほんとになんにもできることが無かったのです。
しょうがないよね、ハハ。
というわけで、1週間ぶりに作業です。
実際、29日の最終練習日には完成させておかないといけないようなので、あと使える休みは2〜3日です。
ヤバイ!!
もうそんだけしかないのか〜!ここにきて、初めて少しあせりの見えてきた私。これはもう、平日もつぎ込むしか無いッスね。うむ。
とりあえず手始めに、左端のアリアケカズラを塗ってみた所…
いけるじゃん!

いや、布に色付けるのって、意外と楽しいし、よくまとまるよ!
もっとにじんで始末が悪いかと思いきや、濃く塗ればダレないし、水をたくさん含んで塗っても、紙みたいにしわしわにならない!!そして、水のにじみを活かせばグラデーションが楽!
ん〜、はまってしまいそうです。
ただ、水彩画と同じく、白色になる所を残して塗っていかないといけないのが、難しいッス。
いや、いざとなったら、ワイドハイターで白く抜いてやればいいさ!とか考えているのです。(無謀)
もしくは、アクリル絵の具様々で。ん〜、白だけはやっぱ、アクリル使おうかなあ…。
あ、あと、一旦乾いた上から塗るとどーにもこーにも汚い。ので、部分部分ずつ仕上げないといけないようです。
だから、影付けなどを考えるとなると、他の人に手助けを頼めない!!!イヤ〜!!
そして連日、時間を惜しむように仕事が終わってから作業に入るわたくし。夜出没する虫類(特に黒くてテカった奴)の影に怯えながら…。
いつも途中経過の写真を撮ろうと考えているのですが、帰る時になると忘れるのです。
7月17日現在で、色塗り完了率約1.5〜2割といった所でしょうか。遅い!しかも、ブーゲンビリアの色が何か妙で、桜みたいになってしまっております。
果たしてこれからどうなっていくのでしょうか…。
マア、ナルヨウニナルサ。 ハハハ。 ┐(´ー`)┌

◆恐怖の黒い影と、つまらない悟り。

7月20日土曜日 海の日 土用の丑
今日は休日。はりきって色塗りです。BGMは、クライズラー&カンパニー、THE BOOM、坂本龍一、電気グルーヴ。(バラバラ)
しかし…。塗っても塗っても終わらない!!
お昼には、ごうせいにうなぎ弁当を食べました。これがまたうまかった!
しかし、塗っても塗っても終わらない…。
あー。塗っても塗っても塗っても塗っても塗っても塗っても塗っても塗っても、まだまだ白い所が大多数。
最終的には、すべての場所に色が付くはずなのですが。む〜〜〜。
いやね、塗りつぶせば良いのですよ、手を抜いて。でもね、ついつい葉っぱ1枚1枚とか塗っちゃうわけですよ。
おかしいなあ〜。そんな細かい性格では無かったんだけどなあ〜。やっぱり、自分勝手に描くものと、人に頼まれて描くものの差なのでしょうか。きっとそうだ。
まあ、そんなこんなで、汗だくになりつつ描いていったわけです。唇を舐めるとしょっぱい。塩漬け状態。少しは痩せるでしょうか。
で、次の日21日もお休みですから、続けてどんどん描いていきました。午後からYちゃんが、ひえひえパイナップル(すっぱくない)と、ひえひえゴーヤ茶(ミネラルたっぷり?苦くはない)と、アイスノンの差し入れと共に、お手伝いに来てくれました。なんと気の利く奴よのう…。で、Yちゃんをこきつかいつつ、ガシガシと描いていきます。その甲斐あって、やっと東西がくっつきました!ぱちぱちぱち。左から、「アリアケカズラ(黄色い花の部分)、石垣、シーサー、大きな緑の葉っぱ、泉屋の看板、奧の石垣、大きな緑の葉っぱ、ハイビスカス、手前の積まれた石」の部分です。上の方も、「屋根、遠くの葉っぱ、空」はOKです。あと地面は、適当塗りでOKな予定です。

そう、困ったのが、画面の大多数を占める「ブーゲンビリアのアーチ」の部分なのです。(って、メインじゃん!!!)
細かく描かなきゃ良いのですが、どーしても、細かく描いてしまうのです。いっそハケで殴り書きしたって、お客さんからはわからないとはおもうのですが、どーしても描いてしまう!しかも、ブーゲンビリアの綺麗な赤紫がどーしても作れないのです!赤と青を混ぜると、暗い紫になり、蛍光ピンクや白を混ぜると頼りない色になってしまうのです。「なぜだ!なぜなんだ!」とか言いながら、ありとあらゆる色を混ぜてみたものの、やはり無理なのでした。手持ちの絵の具では作れない色なのか、それとも他に方法があるのか…。でもわからん。
で、しょーがないので一番近そうな色で塗ったわけですが、どうしてもあの輝く色合いが出なくってガッカリです。
と、ここで何だか疲れがぐっと来て、この日は夕方6時半くらいに退散。帰って一風呂浴びて、超サッパリして、その日は早々と休んだのでした。
そして月曜日。やはり仕事が終わり、倉庫(と書いて無理矢理アトリエとフリガナをふっておく)へと向かいました。夜8時。真っ暗な倉庫の電気を付けると…
いたー!!ヤツだーーっ!!
ヤツとは、あの3〜4cmくらいで羽根と長い触覚の生えた動きが恐ろしく素早い黒茶色にテカテカ光る殺してもなかなか死なない例のアレです。簡単に言うとゴキブリ
イヤ〜〜〜ッ!!
わたくしはあれが大嫌いなのでございます。というか、むしろ恐怖。そしてヤツは、自分の事を恐れ嫌っている者をちゃんと見分ける事ができ、そのような者だとわざわざ寄って来るのでございます。いやホントに。しかしその時は、ゴキブリなぞ屁とも思わん人が一緒にいてくれたので、その方に退治を依頼。わたくしは安全な屋外へと避難し、無事駆除されるのを待っていたのでした。そしてしばしの格闘の末、無事ヤツは討ち取られたのでございます。ふ〜。命拾いした〜。(もしゴキブリ愛好家の方がみえましたらすみませんm(_ _)m)
そして驚いた事が。何と、潰れたゴキブリから赤い汁が…。そう、実はこれは新種の吸血ゴキブリだったのです!!という冗談はおいといて、さてはコイツ、
絵の具を食ったな!!?

再びイヤ〜〜〜ッ!!
何すんのよアンタ!んなもん食ってもうま無いやろ!どーなんや!ええ!?
と、本人に聞く気は全く無いので、チョットネットで調べてみたのですが、やはりこやつ、何でも食べるらしい。しかし、写真がいっぱい載ってて…うう、気持ち悪い…。(T_T) 壁紙とかも、それはもうウヨウヨと…。
まあ、そんなこんなで、昼間は暑さと戦い、夜はヤツの影に怯えつつ、今日もまた、私はひたすら色を塗り続けるのでした。
※とりあえず、対ゴキブリ用に、新兵器を購入。その名は「瞬間ゴキパオ」。パーティーの時なんかに使うスプレーみたいに、吹くと白いもちもちした泡が凄い勢いで飛び出す。それにからめ取られたゴキブリは、途端に動けなくなり、挙げ句の果てには泡が固まって窒息死というあんばい。ちゃんと缶上部に、「ゴキブリが大キライな人用」と明記してある。一度試してみたが、スプレーの口が出てないので、狙いが少し定めにくい。あっちこっちに吹きまくらないと当たらない気もする。しかも、絨毯や畳など、凹凸のある所では使ってはいけないらしい。むー、難しいじゃねえか。うまく使いこなせるかいな…。でも、殺虫剤みたいに薬剤が噴霧されない所は何か安心なのです。

●7月25日現在の材料費:ポスターカラー追加(黄緑蛍光緑×2、蛍光青×4)、筆。全て100円コーナー。プラス945円で、5417円。絵の具はまだ数本いりそうな気配。

●つまらない悟り
・「どんなに余裕があると思われる仕事も、必ず終電の30分前までかかる」だとか書いてあったマーフィーの法則は、私にあてはまる。
・100円コーナーの筆は、ぱさぱさしている。一生ものなら、もうちょっと良いの買っとけ。
・でも100円コーナーで見つけたバケツは超有能君。
・ついでに言うなら、100円コーナーのポスターカラーは別に粗悪ではない。十分合格点。(一流メーカーと比べるとやはり違うのだろうか…?)
・ゴキブリは、赤いポスターカラーを食べる。(恐らくは他の色も。)
・「お〜いお茶」だったかに載ってる俳句は意外と面白い。

◆最後の日曜日の晩餐

そして28日日曜日。
「ようし!今日はYちゃんも午後から手伝いに来てくれるし、一気に仕上げるぞーう!」
てな感じで、勢い込んで出かけたのであります。
だがしかし、何だか目の奧がちょっと痛いのです。ん〜、これはマズイ。頭痛の前兆ですな。ハラハラ。
それはさておき、まず100円コーナーで絵の具を仕入れです。欲しいのは、葉っぱの緑ブーゲンビリアの蛍光ピンクです。絵の具売場に付いた私を待っていたもの、それは…
「んん?何だこの色は?…蛍光赤紫色…?」
「ああ〜っ!ブーゲンビリアの色って、この色じゃ〜ん!!!?」
「どーして今まで気が付かなかったんだっ!?」
てなわけで、あわてふためきつつ購入。でも、既にブーゲンビリアの花の部分は、殆ど終わっているのです…。今更見つけてしまっても…。ぐっすん。
そして、倉庫に到着するなりマズ昼メシのコンビニタラコスパをモリモリ食べ、一息付いてからブーゲンビリアに取りかかりはじめました。昼、Yちゃんが手伝いに来てくれてからその他の部分に取りかかろうと考え、それらは1時間ちょいで片付けられる目処が付いているので、残った時間を全てブーゲンビリアに費やそう・と。
花用葉用の2色の筆を持ち、それらを時折ながら(爆)がしがし塗って行きます。
滲み?気にすんな!どうせ遠くから見るんだ。判りゃしないさ!(ダメじゃん)
塗って塗って塗って塗って塗って塗って塗って塗って、時間は過ぎて行きます。
12時を過ぎ、1時を過ぎた所で、Yちゃん登場。今日のフルーツは瓜ね!!(まずそれが目的かい?)
そしてそして、THE BOOM の OKINAWA のCDを持って来てくれたのDEAH〜!!キャ〜〜〜!嬉しい〜〜〜!
というわけで、いそいそと再生。うは〜!良い!むっちゃ良い〜!今までの知ってる曲のアレンジ版が多く入ってたりするので、一緒に口ずさんだりしてチョーゴキゲンッス。沖縄の曲を聴きながら、沖縄の庭の絵を描く…。はあ〜〜〜、填ってて幸せ〜♪
さて、Yちゃんは一旦別の用事でこの場を離れますが、それを機に私はブーゲンビリアから離れ、屋根の上のシーサーと、下の方の草に取りかかります。戻ってきたYちゃんには、地面の砂の霧吹きを頼もうかな、と。
で、予想通り、それらは結構簡単に終わったのでした。だってウザにしたんだもの。ハハハ、てーげーてーげー。
そうこうしている間に、再びYちゃん登場。そして本格的に作業に入る前に、かねてより2人で話し合っていた「赤福氷」計画を実行に移す事に。(ただ絵をほっといて食べに行くだけの事ですが…。)これ以降、Yちゃんは何時まででも手伝いが出来ると言うことで、「余裕ジャン?」とか考えていたのです。
さあ!赤福氷だっ!足に付いた絵の具を拭い落とし、汗ダラダラのまま、車でGO!そしてわたくしたちは、ぎゃ〜ぎゃ〜とだべりつつ、赤福氷を味わったのでございます。で、その後、海水浴場までちょっと散歩。ん〜、つかの間夏を満喫〜。そして肉マン屋へ行き、ジューシーな肉マンを2個購入。そしてセルフスタンドでガソリンを入れ、やっとの事で倉庫へと向かうのでした。(絵の事が頭からマッタク抜けていたような気配。)
で、倉庫に付くと、早速絵に取りかかる…わけはなく、アウトドアで肉マンを満喫ですv あったかくておいしい内にいただかねばv
辺りはのどかな田園地帯。やっと穂がついてきたばかりのまだまだ青々とした稲の上を、緩やかな風がなでていき、めまぐるしく変わる美しい波紋を描いています。ナストマトが目の前に実り、鮮やかな色につやつやと輝いています。空は青く、山は遠くにくっきりとその姿を見せています。そして、肉マンはジューシーでうまい。ああ〜、至福な一時〜〜!
2個食べ終えた時点で、お腹も程良くいっぱいになり、さて、いよいよ作業再開です。(遅っ!)
私は再びブーゲンビリアにとりかかり、Yちゃんはこの絵を吊り下げる為に上の方をミシンで縫って、棒を通す輪を作っていきます。
…なんか、小・中学校の時の文化祭を思い出すなあ…。しみじみ。イヤ実際そんなもんか。
そして、計画は遅延なく(?)進んで行ったのですが…そこに邪魔者登場!(てウソウソ。)
何と、この倉庫を貸してくれた知人が、「夕食だ」と言って、ギョーザと焼きそばを差し入れしてくだすったのです〜!鼻をくすぐる良い香りv てなわけで、Yちゃんのミシンが終了すると同時に、私達は夕食タイムへと突入したのでした。
まさに、食う・描く・食う・遊ぶ・食う・描く・食う!
描くの時間が短っ!!それに食い過ぎ!
「まあまあ、まだまだ夜は長いサ」などと余裕をぶっこきつつ、再びアウトドアでお食事会。空にはうっすらと夕焼けが広がり、遠くの山はてっぺんに綿雲をかぶっています。徐々に暮れていく中、渡り行く風は涼しく、そして焼きそばはうまい…。
「夏やね〜!」
二人して、この状況を満喫するのでした。
とはいえ、先程肉マン2個食べた身ゆえ、さすがに全部は食べられず、わたくしは焼きそばを残したのでした。Yちゃんは根性で最後まで食った。あっぱれ。
「さあ、はじめよか〜!」
立ち上がり、作業に入る私。とりあえず、Yちゃんに地面の砂地のブラシ(色を塗った後で、濃い色絵の具を付けた金網を歯ブラシでこすり、スプレー状に色を付けるのです)を頼もうと考えていたので、その為には先に地色を塗っておかねばなりません。私はとりあえず、Yちゃんには休んでもらっておき、地面である所を全部、たっぷり水を含ませたハケで塗っておきます。こうしてぬらして置いてから色を塗ると、色を簡単に伸ばす事ができるのです。
そして、道全体を塗っている最中に、非常事態が発生いたしました。
そう、朝から懸念していた頭痛くんが、ついに正体を現して暴れ出してきたのであります!
イ、イタイ!イタイよ〜!
くっ、くそう!これからっつー時に!
ガマンして描いていたのですが、いつもの経験上、これは放っておいても絶対に回復いたしません!
「わ、Yちゃん…。じ、実は…大変な事が…」
道に軽く色を付けた時点で、Yちゃんにうちあけ、横になってみるものの、回復の気配はもちろん無し。薬を取り出してみるが、さすがに即効というわけにはいけません。その間ここで寝てるわけにもいかず…。
そこで私は、残りは明日月曜日に仕上げ、火曜日に定着スプレーを吹き付け、水曜日に引き渡す事を決定し、本日の業務は終了する旨を告げ、ホタルノヒカリを流しながら(?)片づけ始めたのでした。
すまんのう、Yちやん。折角手伝いに来てくれたのに。
そして家に着いた私は、回復のために深い深〜い眠りに付くのでした。

●つまらない悟り・2
・絵の具パレットはわざわざ買わなくて良い。コンビニで買ってきた冷やしラーメンの器などが大活躍。使い終わったらそのままポイだ。だが、軽すぎて風に飛ばされ、絵の上に絵の具をまき散らす大惨事を起こす可能性が、かなりでかい。(体験者が語る。)
・ゴキブリは、地面から空へは飛べないというのは、全くの迷信である。(目撃者は語る。)
・光を強く描きたければ、影を濃く黒く塗りつぶしてそのギャップを大きくすれば良い。だが、だからといって黒を安易に多用すると、何とも安っぽい感じに仕上がる。
・一度黒の混ざった絵の具は、いくら元の色を混ぜようとも、黒く沈んだ色のままである。
・水入れは、4分割タイプだと洗うとき手が入んなくてくやしい思いをする。
・布に描くときは、やわらかな筆は向いていない。ひたすら水を吸収して放さない。毛が固く、なおかつパサつかない腰があれば理想。

●最終的な材料費報告
 布110cm×4mを5枚  … 2,217円
 絵の具@105円×24個  … 2,520円
 筆1本           …  105円
 ハケ1本と8色油性ペン …  890円 (油性ペンは結局使わず。(>_<))
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                計 5,732円なり。

あと、元からわたくしが持っていたポスターカラーや、水性クレヨンや、ミシン糸、定着液なども使用しました。

◆からくも完成=ムリヤリ完成

そして7月29日月曜日。仕事を終えたわたくしは、一路倉庫へと向かうのでした。
「今日完成させるのだ!なんとしてでも〜!!」
後は時間と妥協との戦いです。もうブーゲンビリアに構っている時間はありません!というわけで、残りの真っ白な部分は全て、塗りつぶし作戦です!!大丈夫、きっとうまくやれるサ!というわけで、黒と緑を総動員して、塗りつぶしまくり。何とか全部に色が着きました。そして地面の砂もブラシで点々として、仕上げにあちこちに黒色を塗って、影を濃くしていきます。
そうそう、石垣の石のデコボコを表そうと、黒い点々を入れていったら、1つの石だけやたら黒点が大きくなってしまい、まるでダルメシアン石。それを見る度に笑えていたわたくし。ププッ。(いわゆる失敗なので、笑っている場合では決して無いが、既にハイになっているわたくし。)
時間は夜の11時半を回り、そろそろ魔女の魔法も解ける時間。
「よしっ!完成だ!完成と言ったら完成だっっ!」
とりあえず、出来うる限りの事はやった、と、自分で納得し、これにて作業終了となったのであります。
最後に、あちこち写真を撮りました。

↑ダルメシアン岩、わかりますか?ププッ。
緑色に蛍光色を使ったので、フラッシュの光に反射してまぶしい感じ。ハデさを出すには正解でした。


↑左がアリアケカズラで、ピンクのやつが…ブーゲンビリア…。絶対そうとは見えないけど、何かキレイっぽくできたのでOKとしておこう。
蛍光イエローと蛍光ピンクも使ってマス。ハデハデ。


↑右の下側。ピンクの花が…超手抜き…。あ、足元にあるから誰も気付かないサ!f(^^;) 
ハイビスカスと、その上のブーゲンビリアの間が、問題の手抜きエリア。でも良いのです。精一杯やったのだから…。(遠い目)

さて、完成!
そして次の日、7月30日火曜日、定着スプレーを吹きに、再び仕事が終わってからここを訪れます。
そして定着スプレーのフタを取ったら…
ポロリ? 何かが落ちました。
こ、これは・・・・・。(と言いつつ、それを拾い上げる。)
スプレーの押す所ではありませんかああ!
いやあああああ!
この定着スプレー、確か私が高校生の頃に買って、そのまんま一度も使わずに引き出しの奧にしまい込んでいたもの。10年に近い月日の内で、勝手に腐食していったのでしょうか?そんな!あんまりだあ!賞味期限なんて書いてなかったぞお?
ガビーンとなりながら、立ちつくすわたくし。んで、そのまま立っててもしょーがないので、とりあえず落ちた部分を当ててみます。
「ぷしゅう〜!」
おっ、ちょっといい感じ!
そしてわたくしは、ダメでもともと、安全ピンなどを駆使し、何とか缶の中身を絞り出しにかかったのでした。四苦八苦。やもするとフロンガスのみが吹き出している状態に。(反エコロジイ。)「私、死なないかなあ?」とか、「急に爆発したらどうしよう?」などとどきどきしつつも、フィナーレを無事迎えることが出来たのでした。でも、定着液は殆ど付かなかったような気配。Yちゃんにはちょっとヒミツでありますが…。いやべつに、定着液なんて、オマケですよオマケ。無くったって、別にどーってこと無いハズ。たぶん。きっと。(気弱)

そして更に次の日、7月31日水曜日。残業で遅くなったわたくしは、あわてふためきつつ倉庫へおもむき、何とか絵を畳み、Yちゃんちへと向かったのであります。いや〜、これがまた、畳みにくかった!
そしてYちゃんちで、猫達とのラブラブファイヤーな一時を床に転がりつつ存分に楽しみ、資料のワープロ打ちを手伝ったのであります。手土産に、スイカとトマトを頂いてしまいました。イエ〜!!
さて、引き渡し完了!明日8月1日は、実際の舞台を使っての稽古です。わたくしはそれには参加いたしませんので、みなさんの反応をちょっとどきどきしながらあれこれ想像したりしていたのであります。

そして、8月1日の夜。Yちゃんからお褒めの言葉のメールが!どうやら皆さんにも気に入って頂けたご様子!
イヤ〜〜〜〜!嬉しいッス〜〜〜〜!!
がんばった甲斐があったというもの。幸せでございます。
…でも、かなり埃がいっぱい落ちたらしい。ぎゃ〜、ゴメソ〜!1人ではたくのができなかったんだけど、最初にそれを言っておくべきでしたあ〜。忘れてたわんっ!

◆そして本番へ…

さて、いよいよ当日。8月3日土曜日。天気はひらすら良く、夏本番といったかんじ。
実は前日、わたくしはとてもきれいな桜が満開に咲いていた夢を見ました。こっ、これは吉兆に違いない!!と、勝手に判断。良きかな良きかな〜。
そして開場1時半を目指し、母上様と車で出発&無事到着。席に座って、2時の開演を待ちました。
やがて2時になり、始まる舞台…。
▽▼ 劇本番中 ▼▽

ぐんぞう ΩΩΩΩΩ
DOですか!?舞台の照明が赤っぽいので、随分色が変わって写ってしましましたが、心配だった人物との調和っつーところは、マズマズだと思うのですが!?(相変わらずハイビスカスは巨大ですが。)私も、こうしてつり下がっているのを見るのはこれが初めてです。いやもちろん、ツッコミどころは満載です!ああ〜、こうしている間にも、ツッコミたくってしょうがない!!で、でも、黙っておきましょう!
母上様の第一声は、「ハデやなあ〜!」。うっ…、良いではありませんか…。「ハデに」は、Yちゃんのリクエストの一つなんだし。
劇については、わたくしは台本を貰っていたので、筋は知っていたのですが、役者のみなさんがその台本から受けるイメージプラス、上手く役作りをしていて、想像以上にずっとずっと面白い仕上がりとなっていました。さすがだ!とくにオバァが、まぁ、むっちゃ可愛かったのです〜。
音楽も、当たり前なのですが、沖縄満載で、ああ〜、ステキ〜!!
ところで困ったのが、私の腹。わりと静かなシーンが多かったのですが、夏バテぎみで食事をあまり採っていない私の腹は、それはもう、ぐーぐーと、鳴ったりしたのであります。そう、「喉は受けつけなくとも、腹は待ち受けている」という感じでしょうか…。ハ、ハズカシっ!後で母上様(絶妙なタイミングで笑っていた。エライ!)に聞いた所、「ええっ、あれアンタやったんかん!後ろの人かと思ったわ!」と、しっかりと聞こえていたようです。どうか、他の人も母上様と同じく、誰か違う人の腹の音だと勘違いしていましたように…。(祈) その「誰か他の人」にはぬれぎぬがかかって悪いが。

そして劇が終わり、全部の役者が揃って出てくるカーテンコールの時、団長さんが私の名を紹介してくださったのです。
ハズカシィ〜〜〜!!
何か失敗をした時のように、猫背で立ち上がり、頭に手をやりながらヘコヘコと礼をするわたくし。かっこわるー。もっとこうかっこよく、スポットライトを浴びて、フルオーケストラのBGMと共に上で割れたくす玉から銀色の紙吹雪と深紅の薔薇の花びらが舞い散り、白い鳩が飛び立ち、打ち上げ花火が(以下略)…だったら、余計にコワー。(何考えてんだか。)

幕が下り、外へ出ると、幾人かのお客さんが、絵を誉めてくださいます。ああ〜、幸せ〜。あんな屋根のいがんだ(あ、ばらしちゃった。)絵を良いと言ってくださるとは。うれしいです!丁度会場が薄暗かったのが良かったんですね!(?)
劇に対するアンケート用紙にも、ちらほらと、「背景画が良かった!」と書いてもらってあり、いやホント、汗まみれになって頑張った甲斐があったというものです!嬉しいッス〜!!

その後、一旦母上様を自宅へと送り届けた後、再びみなさんと合流したわたくしは、打ち上げへと一緒になだれ込ませて頂いたのでございます。屋外のテーブルで、ビールでカンパーイ!うまいっ!そして二次会へと突入。11人でカラオケ大会だっ!1人5分の曲を歌うとして、約1時間に1曲!スゲエ!
こうして、8月3日の夜は楽しくふけていったのであります。

−音楽大きくなり、流れ続ける。
−舞台、暗くなる。
−幕。


以上を持ちまして、「劇の背景絵(でかい)を作ろう!」日記を終了させていただきます。
最後まで見ていただき、誠にありがとうございます。
スタッフのみなさまも、お疲れさまでした。
楽しかったです。ありがとうございました!\(^-^)

*** お・わ・り ***

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